

2025.12.16

たとえば同じピカチュウのカードでも、PSA10と未鑑定では驚くほどの差がつくことがあります。
どうしてこんなことが起きるのでしょうか?
ポケモンカードの相場を見ると、PSA10と未鑑定の価格がまったく違うことに気付くはずです。
フリマアプリでもPSA10の表示をよく見かけますが、その価格は未鑑定品を大きく上回り、初めて相場を調べる方は驚くことも少なくありません。
では、なぜここまで差がつくのでしょうか。
理由はとてもシンプルで、PSA10と未鑑定では“状態の確実性”がまったく違うためです。
とはいえ、価格差が生まれる理由はこれだけではありません。
カードの希少性や人気の高さといった要素も重なり、最終的な相場が決まっていきます。
このコラムでは、PSA10と未鑑定の価格差がどのように生まれるのかを分かりやすく解説していきます。
質屋として実際にカードをお預かりしてきた立場から、相場を見るうえで押さえたいポイントもあわせて紹介します。
PSA10と未鑑定の価格差が生まれる最大の理由は、カードの状態が「確定しているかどうか」という一点にあります。
PSA10は、専門の鑑定士が細かい基準に沿って検査し、ほぼ完璧な状態だと認められたカードです。
つまり、購入者にとっては「状態が保証されている安心感」があります。
一方、未鑑定は状態がはっきりせず、写真だけでは判断が難しいことも多いです。
実際には綺麗でも「傷があるかもしれない」と見られるため、相場は自然と低くなりやすいのです。
また、PSA10は世界共通の基準で評価されるため、国内外の市場で価格が安定します。
その反面、未鑑定は出品者の主観による説明になるため、同じカードでも価格が大きくぶれることがあります。
まとめると、
「評価の確実性」と「状態リスク」の差が、そのまま価格差につながっているというわけです。
PSA鑑定とは?仕組み・基準・費用からポケモンカード相場への影響まで徹底解説
PSA10と未鑑定の価格差は、カードの種類によって大きく変わります。
同じ「評価の違い」でも、カードの背景によって差が広がったり縮まったりするためです。
まず、新しいカード(SAR・SRなど)は流通量が多く、綺麗な個体も見つけやすい時期です。
そのため、PSA10でも供給が増えやすく、未鑑定との差はそこまで広がらないことが多いです。
一方で、旧裏や限定プロモのように流通量が少ないカードは、完璧な状態がほぼ残っていません。
そのため、PSA10は圧倒的に評価が高く、未鑑定とは何倍もの価格差がつくケースもあります。
さらに、カードによっては製造時の特徴から「そもそも傷がつきやすい」ものもあり、PSA10の取得が非常に難しい場合があります。
このようなカードは、PSA10の希少性が価格に強く反映されやすくなります。
つまり、カードの種類や背景を知ることで、なぜ価格差が大きいのかがより鮮明に見えてくるのです。

未鑑定のカードは、PSA鑑定済みとはまったく違う基準で価格が決まります。
最大の理由は、状態の不確実性が非常に大きいという点です。
まず、未鑑定は写真と出品者の説明だけで判断することになります。
ですが、写真では細かな傷や白かけが見えにくく、買い手は「思ったより状態が悪いかも」と考えがちです。
こうしたリスクがあるため、未鑑定の相場はPSA9より低くなることがほとんどです。
次に、未鑑定は真贋の判断も難しいという問題があります。
高額カードは偽造品も多く、第三者の証明がない未鑑定はどうしても慎重に見られます。
これも未鑑定の価格を押し下げる理由のひとつです。
さらに、状態の幅が広いことも特徴です。
実際にはPSA9相当のきれいな個体もあれば、PSA6〜7程度のものも多く混在します。
この「状態のバラつき」により、未鑑定の相場はどうしても安定しません。
一方で、ごく一部のカードでは未鑑定の方がPSA9より高いことがあります。
見返り美人ピカチュウのように、「未鑑定の中にPSA10級が紛れているかも」という期待が働く場合です。
このとき買い手は抽選感覚で入札するため、PSA9を超えることもあります。
つまり未鑑定は、
状態リスク・真贋リスク・期待値の3つで価格が決まると言えるでしょう。
PSA10と未鑑定の価格差は、カードによって大きく変わります。
ここでは、差が広がりやすい場合と縮まりやすい場合を整理します。
【価格差が大きくなるケース】

・PSA10のPOP(鑑定個体数)が少ない
・旧裏や限定プロモなど、そもそも流通量が少ない
・製造時の特徴で傷がつきやすいカード
・人気が非常に高いカード
【価格差が小さくなるケース】

・PSA10のPOP(鑑定個体数)が多い
・未鑑定でも状態が良い個体が大量に出回っている
・人気が落ち着いてしまっている
PSA10と未鑑定の差は、カードの背景や状態のばらつきによって大きく変わります。
相場を見る際は「そのカードがどんな条件を持っているか」を理解すると、価格差の理由が分かりやすくなります。
質屋でポケモンカードを預かる際、PSA10と未鑑定では評価の進め方が大きく変わります。
融資額を決めるうえでも、この違いはとても重要です。
【PSA10の場合】
・状態が確定しているため、担保価値が算出しやすい
・相場データが豊富で、売却時の予測がつきやすい
・ケースに封入されているため、保管リスクが低い
【未鑑定の場合】
・状態確認に時間がかかり、評価の幅も広い
・PSA9相当か、PSA6〜7相当かで担保価値が大きく変動
・真贋リスクも含めて判断する必要がある
このように、質屋では「状態が確定しているかどうか」が評価のしやすさに直結します。
PSA10はデータと状態が明確なため預かり額を出しやすいという強みがあります。
一方で未鑑定は状態の幅が広く、慎重な判断が求められます。
PSA10と未鑑定の価格差は、見た目以上にシンプルな構造で生まれています。
大きな理由は、カードの状態が「確実に分かるかどうか」という点です。
PSA10は専門機関によって状態が保証されているため、取引のトラブルが少なく、買い手にとって安心して選べる存在です。
一方で未鑑定は、細かな傷の見落としや真贋の不安がつきまとい、相場が下がりやすくなります。
とはいえ、価格差の大きさはカードごとに異なります。
希少性が高いものはPSA10が強く評価され、比較的新しいカードは未鑑定との差が小さくなることもあります。
カードの背景や人気の高さによって相場の動きが変わる点も、ポケモンカード市場の面白さのひとつだと言えるでしょう。
PSA10と未鑑定の違いを理解しておくと、鑑定に出すべきか、どのタイミングで購入・売却すべきかといった判断がずっと楽になります。
相場を見る際には、「状態の確実性」と「カードが持つ条件」を意識してみてください。
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