

2025.12.22
高級時計や思い入れのある時計をお持ちの方ほど、
「売るべきか、それとも手元に残すべきか」と迷う場面があるのではないでしょうか。
一時的に現金が必要になったときでも、
時計を完全に手放す決断は簡単にはできないものです。
このコラムでは、時計を質預りに出すとどうなるのか、
売却との違いや、時計ならではのポイントを
初めての方にも分かりやすく解説していきます。
時計を現金化しようと考えたとき、もう使っていないし、売ってしまおう」と判断する方は少なくありません。
ただ、実際の現場でよくあるのは、売却したあとに後悔してしまうケースです。
「やっぱり残しておけばよかった」
「そこまで急いで売る必要はなかったかもしれない」
こうした声は、決して珍しいものではありません。
後悔が生まれやすい理由は、時計という品物の特性にあります。
一度売ると同じ個体は戻らない
思い入れや背景があとから効いてくる
時間が経つほど気持ちが変わりやすい
売ると決めた瞬間は納得していても、落ち着いたあとに「判断を急ぎすぎた」と感じる方は少なくありません。
特に多いのが、「本当は売り切る覚悟が固まっていなかった」というケースです。
今はお金が必要だった
でも、いずれまた使う可能性があった
手放すこと自体に迷いがあった
こうした状態で売却すると、あとから気持ちが追いつかなくなることがあります。
ここで知っておいてほしいのが、「今すぐ売る」以外の選択肢があるということです。
質預りは、時計を完全に手放すのではなく、一定期間預けることで現金を用意する方法です。
売却のように「その場で決断を完了させる」必要がなく、判断を一度保留にできるのが大きな違いです。
売って後悔しないために、一度立ち止まる方法。それが、時計における質預りの役割です。
時計を現金化したいと考えたとき、大切なのは「どちらが得か」ではなく、今の状況にどちらが合っているかを整理することです。
ここでは、実際によくあるケースをもとに、売却と質預り、それぞれが向いている場面を見ていきます。
まず、売却が向いているのは、気持ちの整理がすでについている場合です。
たとえば、
このような状態であれば、売却はシンプルで分かりやすい選択になります。
また、「この時計に対して未練がない」「区切りをつけたい」という気持ちが固まっている場合も、売却に向いています。
一方で、次のような場合は、質預りの方が合っていることが多いです。
このような状態で無理に売却してしまうと、あとから後悔につながることがあります。
質預りであれば、時計を手放さずに資金を用意しつつ、気持ちと状況が落ち着くまで待つことができます。
現場で多いのは、「売るつもりで来たけれど、話しているうちに迷いが出てくる」というケースです。
この時点で、実はすでに質預り向きの状態と言えます。
迷いがあるということは、「まだ決断しきれていない」というサインでもあります。
そうした状態で無理に結論を出すより、一度預けて考える方が、結果的に納得感のある選択になることが多いのです。
売却か、質預りか。どちらが正解という話ではありません。
大切なのは、あとから振り返ったときに納得できるかどうかです。
時計は金額だけで割り切れない品物だからこそ、自分の気持ちと状況に合った選択をすることが重要になります。
質預りが気になっていても、実際にはどんな流れで進むのか分からず、
不安を感じている方は少なくありません。
質預りの仕組みや基本的な流れについては、
【質屋の使い方】横浜のカドヤ質店で「質預かり」する方法とは?
で詳しく解説しています。
ここでは、時計を質預りに出す場合の流れを、
ポイントだけ簡単に整理します。
① 来店
時計を持って来店します。付属品がある場合は、合わせてお持ち込み下さい。
また、売るか迷っている段階でも相談可能です。
② 査定
状態を確認したうえで、融資可能な金額が提示させて頂きます。
提示後に、預けるかどうかをお客様に判断していただきます。
③ 契約・お預かり
内容に納得した場合は、その場で契約し、ご融資をさせて頂きます。
期限内に返済すれば、時計はご返却させて頂きます。
全体の流れは、①来店 →② 査定 →③ 判断 →④ 預かりと非常にシンプルです。
質預りを検討する際、多くの方が一番気になるのは「実際にいくらくらい借りられるのか」という点ではないでしょうか。
ここでは、実際に相談の多い時計を例に、質預り金額の目安を紹介します。
※以下は2025年12月時点の査定例です。
※状態や相場、タイミングによって金額は変動します。

型番:126610LN
状態:Aランク
付属品:全て有り(2022年保証書)
流通量と需要が安定しているモデルのため、状態・付属品がそろっていれば、高額での質預りが成立しやすい代表的な時計です。

型番:3570-50
状態:Aランク
付属品:全て有り
定番モデルで相場のブレが比較的小さく、「売るほどではないが、資金が必要」という場面で質預りが選ばれやすいモデルです。

型番:H2569
状態:Aランク
付属品:全て有り
レディース・ユニセックスモデルでも、需要が安定している時計は質預りの対象として十分成立します。
「売却はまだ迷っている」という理由で相談されることも多いモデルです。
このように、質預りでは買取査定額を基準にしつつ、無理のない範囲で現実的な金額が提示されます。
「売るほどではないが、一時的にまとまった資金が必要」
そうした場面では、時計を手放さずに現金を確保できる手段として、質預りが有効な選択肢になります。
時計を質預りに出す際、初めての方ほど同じような不安や疑問を感じます。ここでは、実際の店頭でよく聞かれる質問を中心にまとめます。
多少の傷や使用感があっても、質預りが可能なケースは多くあります。
時計は新品同様である必要はなく、ブランドやモデル、全体の状態を確認したうえで総合的に判断されます。
止まっている時計でも、質預りが可能な場合はあります。
ただし、動いていない状態では、電池切れなのか、故障によるものなのかの判断ができないため、査定額が下がってしまうケースが多くなります。
そのため、クォーツ時計で動かない場合は、電池交換をした状態でお持ち込みいただく方が、正確な査定につながりやすくなります。
付属品がなくても、質預り自体は可能なケースがほとんどです。
ただし、箱や保証書がそろっている場合は、査定の際にプラス評価となります。
質預りした時計は、管理された環境で大切に保管されます。
預かり期間中に使用されることはなく、返却時には預けた状態のままお返しいたします。
期限内に返済ができなかった場合、時計は「質流れ」となります。
その場合でも、追加の請求や取り立てが発生することはありません。
あらかじめ条件を理解したうえで利用することで、安心して質預りを検討できます。
利息は以下の通りとなります。
| ご融資額 | 質料(1ヶ月) |
|---|---|
| 100万円以上 | 1.5% |
| 30万円以上~100万円未満 | 2% |
| 10万円以上~30万円未満 | 4% |
| 5万円以上~10万円未満 | 5% |
| 1万円以上~5万円未満 | 6% |
| 1万円未満 | 7% |
質預りは、仕組みを知ってしまえば意外とシンプルで分かりやすい方法です。
判断に迷う場合は、まずは相談することで、自分に合った選択肢が見えてきます。
時計を現金化する方法は、売却だけではありません。
「今はお金が必要だが、手放す決断まではつかない」そんなときに、質預りという選択肢があることを知っておくだけでも、判断の幅は広がります。
売ってから後悔しないためにも、迷っている段階で一度相談してみることが、納得のいく選択につながります。
横浜で時計の質預りをご検討の方は、カドヤ質店までお気軽にご相談ください。