

2026.06.11
2026年5月のポケモンカード市場では、4月まで強く上昇していた高額カードの一部で、やや調整する動きが見られました。
メガリザードンYex MURやピカチュウexのように、前月まで大きく相場を伸ばしていたカードでは、5月後半にかけて価格が落ち着く場面もありました。
一方で、ビクティニ BWR争奪戦プロモのPSA10や、レックウザVMAX SA(HR)PSA10のように、高値圏を維持・上昇したカードも見られます。
また、5月22日に発売された新弾「アビスアイ」では、メガダークライex関連カードに人気が集まり、発売直後からカードごとに明確な価格差が出ました。
本コラムでは、2026年5月のポケモンカード市場の動きを振り返りながら、注目カードの相場推移と市場の特徴を整理していきます。

収録:アビスアイ
発売日:2026年5月22日
対象カード:メガダークライex MUR/メガダークライex SAR/ムク SAR
価格推移:2026年5月31日時点
メガダークライex MUR:120,000円
メガダークライex SAR:65,000円
ムク SAR:12,000円
2026年5月22日に発売された「アビスアイ」では、発売直後の初動相場において、メガダークライex関連のカードに人気が集まる形となりました。
最も高い相場となったのは、メガダークライex MURです。
5月25日時点では約126,000円で取引されていましたが、5月31日時点では120,000円までやや下落しました。発売直後からわずかに価格を下げたものの、アビスアイ収録カードの中では最も高い水準を維持しています。
次に高い相場となったのは、メガダークライex SARです。
5月25日時点では約73,000円でしたが、5月31日時点では65,000円まで下落しました。MURと同様に月末にかけて調整したものの、こちらも収録カードの中では上位の相場を維持しています。
一方で、ムク SARは5月25日時点で約13,000円、5月31日時点では12,000円となっており、メガダークライex MUR・SARとは大きな価格差が見られました。
今回の初動相場を見ると、アビスアイではメガダークライex MURとメガダークライex SARに需要が寄っており、上位カードとその他のSARカードで相場に明確な差が出ている印象です。
新弾カードは、発売直後に初動価格が高くなり、その後は流通量の増加とともに価格が落ち着くことも少なくありません。アビスアイについても、5月末時点では上位カードにやや調整が見られました。
ただし、メガダークライex MURは12万円台、メガダークライex SARも6万円台を維持しており、発売直後のカードとしては高い水準です。今後は、メガダークライex関連カードの人気がどの程度継続するのかが、アビスアイ全体の相場を見るうえで重要になりそうです。

収録:スタートデッキ100 バトルコレクション
発売日:2025年12月19日
カード番号:766/742
価格推移:2026年5月31日時点
未鑑定品:1,200,000円
PSA10:3,700,000円
PSA10認定枚数:228枚(2026年5月末時点)
4月に大きく相場を伸ばしたメガリザードンYex MURは、5月に入っても高額帯での取引が続きました。
4月時点では、未鑑定品が100万円台に到達し、PSA10も400万円を超える水準まで上昇していました。現行カードの中でも特に注目度が高く、前月の相場を象徴するカードの一つだったといえます。
5月は、未鑑定品とPSA10で少し異なる値動きが見られました。
未鑑定品は、4月20日時点で1,000,000円、5月21日時点でも同水準を維持していましたが、5月31日時点では1,200,000円まで上昇しました。4月の急騰後も大きく崩れることなく、月末にはさらに相場を伸ばしています。
一方で、PSA10は4月20日時点で4,100,000円まで上昇していましたが、5月21日時点では3,450,000円まで下落しました。その後、5月31日時点では3,700,000円まで戻しており、急騰後に一度調整が入り、月末にかけてやや反発した形です。
PSA10の認定枚数は、4月20日時点の165枚から、5月末時点では228枚へ増加しました。1か月ほどで63枚増えているものの、現行カードのPSA10としてはまだ少ない水準です。
今回の動きを見ると、PSA10では4月の急騰後に調整が見られた一方で、未鑑定品は100万円台を維持し、5月末には120万円まで上昇しました。PSA10の価格は一時的に落ち着いたものの、カード自体への需要は引き続き強い印象です。
メガリザードンYex MURは、前月に続いて5月も市場の注目を集めた高額カードです。今後は、PSA10の認定枚数が増える中で370万円前後の水準を維持できるのか、また未鑑定品が120万円台を保てるのかがポイントになりそうです。

収録:スタートデッキ100 バトルコレクション
発売日:2025年12月19日
カード番号:764/742
価格推移:2026年5月31日時点
未鑑定品:258,000円
PSA10:575,000円
PSA10認定枚数:3,809枚(2026年5月末時点)
2026年に入って大きく相場を伸ばしていたピカチュウexは、5月後半に調整する動きが見られました。
未鑑定品は、4月24日時点で300,000円まで上昇し、5月26日時点でも同水準を維持していました。
しかし、5月31日時点では258,000円まで下落しており、月末にかけて相場がやや落ち着いた形です。
PSA10も同様に、5月後半に価格を下げています。
4月24日時点では670,000円まで上昇していましたが、5月26日時点では620,000円、5月31日時点では575,000円まで下落しました。
PSA10の認定枚数は、2026年3月26日時点の2,005枚から、4月24日時点では2,740枚、5月末時点では3,809枚へ増加しました。
約2か月で1,800枚以上増えており、PSA10の供給量は大きく増えています。
ピカチュウexは4月まで非常に強い上昇が続いていましたが、5月後半には未鑑定品・PSA10ともに価格を下げました。
特にPSA10については、認定枚数の増加も進んでおり、短期的な過熱感や供給量の増加が価格に影響した可能性があります。
ただし、5月末時点でも未鑑定品は25万円台、PSA10は50万円台後半で推移しており、相場水準そのものは依然として高い状態です。
ピカチュウexは、5月のポケモンカード市場で見られた「急騰後の調整」を分かりやすく示すカードといえそうです。

配布:ビクティニBWR争奪戦プロモカード
配布年:2025年
カード番号:288/SV-P
価格推移:2026年5月31日時点
未鑑定品(未開封):95,000円
PSA10:230,000円
PSA10認定枚数:3,309枚(2026年5月末時点)
ビクティニ BWR争奪戦プロモは、5月に未開封品とPSA10で値動きが分かれたカードです。
未開封品は、2026年3月10日時点で80,000円、5月11日時点では100,000円まで上昇していました。
ただし、5月31日時点では95,000円となっており、月末にかけてはやや下落しています。
一方で、PSA10は比較的強い動きとなりました。
2026年3月10日時点では170,000円でしたが、5月11日時点では220,000円、5月31日時点では230,000円まで上昇しています。
未開封品は5月中旬から月末にかけてやや下落した一方で、PSA10は月末時点でも上昇を続けています。
そのため、ビクティニ BWR争奪戦プロモは、未開封品よりもPSA10に買いが入っているカードといえそうです。
争奪戦プロモのような配布系カードは、流通量や状態の良い個体数が相場に影響しやすい傾向があります。
5月のビクティニ BWR争奪戦プロモは、未開封品がやや落ち着いた一方で、PSA10の強さが目立つ結果となりました。

収録:MEGAドリームex
発売日:2025年11月28日
カード番号:240/193
価格推移:2026年5月31日時点
未鑑定品:70,000円
PSA10:130,000円
PSA10認定枚数:21,369枚(2026年5月末時点)
メガゲンガーex SARは、5月に未鑑定品とPSA10で値動きに違いが見られたカードです。
未鑑定品は、4月16日時点で50,000円、5月18日時点では68,000円まで上昇しました。
さらに5月31日時点では70,000円となっており、5月も堅調な推移となりました。
一方で、PSA10は4月16日時点で136,000円まで上昇していましたが、5月18日時点では134,000円、5月31日時点では130,000円まで下落しました。
大きな下落ではないものの、4月の高値からはやや落ち着いた形です。
PSA10の認定枚数は、2026年5月末時点で21,369枚となっています。認定枚数はかなり多い水準ですが、それでもPSA10相場は13万円台を維持しており、ゲンガー人気の強さがうかがえます。
今回の動きを見ると、メガゲンガーex SARは、PSA10が横ばいからやや下落した一方で、未鑑定品は上昇を続けました。
そのため、5月はPSA10よりも未鑑定品側に買いが入っていた印象です。
未鑑定品とPSA10の価格差もやや縮まっており、5月相場では両者の値動きに違いが出た点が特徴的でした。

収録:蒼空ストリーム
発売日:2021年7月9日
カード番号:083/067
価格推移:2026年5月31日時点
PSA10:1,200,000円
PSA10認定枚数:2,428枚(2026年5月末時点)
レックウザVMAX SA(HR)PSA10は、5月も高値圏を維持し、月末には120万円まで上昇しました。
2024年には一時20万円台前半まで相場が下落していましたが、2025年後半から再評価が進み、2026年に入ってからは100万円台に到達しています。
直近では、2026年3月12日時点で1,030,000円、5月8日時点で1,150,000円まで上昇しました。
その後も相場は大きく崩れず、5月31日時点では1,200,000円まで価格を伸ばしています。
5月の相場では、現行カードの一部に調整が見られた一方で、レックウザVMAX SA(HR)のような過去の人気SAカードは引き続き強い動きとなりました。
短期間で急騰したというより、2025年後半から継続的に評価を戻してきたカードであり、5月末時点でも高額SAカードへの需要が残っていることを示す1枚といえそうです。
今回取り上げたカードを見ると、2026年5月のポケモンカード市場では、4月までの強い上昇相場から一部で調整する動きが見られました。
一方で、すべてのカードが下落したわけではなく、新弾カードの初動相場や、過去の人気カード・プロモカードでは引き続き強い動きも確認できます。
5月相場で特に目立ったのは、4月まで大きく上昇していた高額カードの一部に調整が入った点です。
メガリザードンYex MURは、4月にPSA10で400万円を超える水準まで上昇していましたが、5月中旬には一度345万円まで下落しました。その後、月末には370万円まで戻したものの、4月の急騰後に一度相場が落ち着いた形です。
ピカチュウexも同様に、4月まで未鑑定品・PSA10ともに大きく上昇していましたが、5月後半には両方で価格を下げました。
この動きから、5月のポケモンカード市場では、4月まで強く買われていたカードの一部で、短期的な過熱感が落ち着き始めた印象があります。
5月は、未鑑定品とPSA10で値動きが分かれたカードも見られました。
メガリザードンYex MURでは、PSA10が4月高値から調整した一方で、未鑑定品は5月末に120万円まで上昇しました。
メガゲンガーex SARも、PSA10は4月の高値からやや下落した一方で、未鑑定品は5月末に7万円まで上昇しています。
また、ビクティニ BWR争奪戦プロモでは、未開封品が月末にかけてやや下落した一方で、PSA10は23万円まで上昇しました。
このように、5月相場では単純に「PSA10だけが強い」「未鑑定品だけが強い」とは言い切れず、カードごとに需要の出方が分かれる展開となりました。
2026年5月22日に発売されたアビスアイでは、メガダークライex関連カードに人気が集まりました。
5月31日時点では、メガダークライex MURが12万円、メガダークライex SARが65,000円となっており、上位2枚がアビスアイ収録カードの相場を引っ張る形となっています。
一方で、ムク SARは12,000円となっており、メガダークライex関連カードとは大きな価格差が見られました。
新弾カードは発売直後に価格が大きく動きやすく、初動価格がそのまま長期的な相場になるとは限りません。
ただ、アビスアイの初動相場では、メガダークライexに需要が集中していることが分かる結果となりました。
5月相場では、現行カードの一部に調整が見られた一方で、過去の人気カードやプロモカードでは強い動きも残りました。
レックウザVMAX SA(HR)PSA10は、5月末時点で120万円まで上昇しました。
2025年後半から継続的に評価を戻してきたカードであり、5月も高額SAカードへの需要が続いていることを示しています。
また、ビクティニ BWR争奪戦プロモのPSA10も、5月末時点で23万円まで上昇しました。未開封品はやや落ち着いたものの、鑑定品への需要は引き続き強い印象です。
このように、5月の相場は調整一色ではなく、カードによっては高値圏を維持、あるいはさらに上昇する動きも見られました。
2026年5月のポケモンカード市場は、4月までの強い上昇相場から一部で調整が見られた一方、新弾カードや過去の人気カードには引き続き買いが入った1か月といえそうです。