

2026.09.05
2026年8月のポケモンカード市場では、6月から続いている相場調整が引き続き見られました。
特に、2026年前半まで大きく価格を伸ばしていたカードの一部では下落が続く一方、かんこうきゃくPSA10のように相場を伸ばしたカードや、価格を維持した人気カードも確認されています。
また、PSA10だけでなく未鑑定品や未開封BOXにも弱い動きが見られるなど、8月は市場全体の勢いが弱い中で、カードごとの強弱がより鮮明になった1か月となりました。
本記事では、かんこうきゃく、リザードン 25th、リーリエの決心 SAR、メガゲッコウガex SAR、レックウザVMAX SA(HR)、スペシャルBOX ポケモンセンタートウホクの相場推移を紹介します。
さらに、今回取り上げたカードだけでなく、8月に相場を確認した複数のカードも参考にしながら、2026年8月のポケモンカード市場にどのような特徴があったのかを分析していきます。
リーリエの決心 SARやメガゲッコウガex SAR、リザードン 25thなど、2026年前半まで上昇していたカードの一部で下落が続きました。
かんこうきゃくPSA10は約17%上昇。ゴッホピカチュウや見返り美人、ゼクロムex BWRなど、価格を維持したカードも確認されています。
一部の現行SARでは未鑑定品も下落し、スペシャルBOX ポケモンセンタートウホクなど未開封商品にも価格調整が見られました。
市場全体の勢いは弱いものの、カードごとの需要によって値動きに差が出ており、強いカードと弱いカードがより明確に分かれた1か月となりました。

収録:ハイクラスパック「TAG TEAM GX タッグオールスターズ」
発売日:2019年10月4日
カード番号:SM12a 192/173
価格推移:2026年8月31日時点
PSA10:270,000円
PSA10認定枚数:5,658枚
かんこうきゃくのPSA10は、8月に相場を大きく伸ばしました。
2026年7月13日時点では230,000円前後で取引されていましたが、8月に入ると価格が上昇し、8月4日時点では261,000円、8月9日時点では280,000円まで相場を伸ばしています。
その後はやや落ち着いたものの、8月31日時点でも270,000円前後を維持しました。
7月13日の230,000円と比較すると、8月末までの上昇率は約17%です。
長期的に見ると、かんこうきゃくPSA10は2024年9月に135,000円前後まで相場を下げていました。
その後は徐々に価格を戻し、2025年後半には20万円前後、2026年に入ってからは20万円台で取引される場面が増えています。
8月末の270,000円は、2024年9月の135,000円と比較すると約2倍の水準となりました。
2026年8月のポケモンカード市場では、相場下落が続いたカードも多く見られました。
その中で、かんこうきゃくPSA10は7月から約17%上昇しており、過去の人気トレーナーカードとして強い動きが見られました。
一方で、8月9日には280,000円まで上昇したものの、月末には270,000円までやや価格を下げています。
8月の上昇によって2026年の高値圏まで相場を伸ばしたため、今後は27万円前後を維持できるのか、それとも上昇後に調整が入るのかが注目されます。

収録:プロモカードパック 25th ANNIVERSARY edition
配布開始日:2021年10月22日
カード番号:001/025
価格推移:2026年8月31日時点
PSA10:94,000円
PSA10認定枚数:33,555枚
リザードン 25thのPSA10は、8月に大きく相場を下げました。
2026年前半は上昇が続き、6月11日時点では165,000円まで相場を伸ばしていましたが、その後は調整が入り、7月19日時点では131,000円まで下落しています。
8月に入ってからも弱い動きが続き、8月7日時点では123,000円、8月31日時点では94,000円となりました。
7月19日の131,000円と比較すると、8月末までの下落率は約28%です。
また、8月7日の123,000円から月末の94,000円まででも約24%下落しており、特に8月後半に相場下落が進みました。
2025年から2026年前半にかけて大きく価格を伸ばしてきたカードですが、6月の高値以降は明確に調整する動きとなっています。
8月末には94,000円となり、2026年2月以来となる10万円を下回る水準まで価格を下げました。
2026年前半の上昇が大きかった分、現在はその反動も含めて相場が調整しているように見えます。
また、本カードはポケモンカードゲーム25周年を記念して登場したカードです。2026年9月16日には、30周年記念BOX「30th celebration」の発売が予定されています。
30周年関連商品への注目が高まる中で、過去の周年記念カードである25thリザードンの相場にどのような変化が見られるのかも注目したいところです。
今後は9万円台で相場が下げ止まるのか、それともさらに調整が続くのか、「30th celebration」発売後の値動きも含めて確認していきたいと思います。

収録:拡張パック「メガブレイブ」
発売日:2025年8月1日
カード番号:M1L 091/063
価格推移:2026年8月31日時点
未鑑定品:16,000円
PSA10:62,000円
PSA10認定枚数:21,262枚
リーリエの決心 SARは、8月も未鑑定品・PSA10ともに弱い動きが続きました。
8月11日時点では、未鑑定品が21,000円、PSA10が67,000円で取引されていました。
その後も相場は下落し、8月31日時点では未鑑定品が16,000円、PSA10が62,000円となっています。
8月11日から月末までの下落率は、未鑑定品で約24%、PSA10で約7%です。特に未鑑定品では、8月後半に下落が大きく進みました。
少し長めに見ると、6月11日時点では未鑑定品が25,000円、PSA10が80,000円でした。8月末までに未鑑定品は約36%、PSA10は約23%下落しており、ここ数か月にわたって相場を切り下げる動きが続いています。
リーリエはポケモンカードの中でも人気の高いキャラクターですが、リーリエの決心 SARでは8月も相場の下落が続きました。
一方、今回取り上げた「かんこうきゃく」PSA10は、7月から8月末にかけて相場を約17%伸ばしています。
どちらも人気の高いトレーナーカードですが、8月は過去の人気カードであるかんこうきゃくが上昇した一方、比較的新しいリーリエの決心では下落が続くなど、値動きに違いが見られました。
リーリエの決心では未鑑定品の下落が特に大きいため、今後は未鑑定品がどの水準で下げ止まるのか、またPSA10が6万円台を維持できるのかが注目されます。

収録:拡張パック「ニンジャスピナー」
発売日:2026年3月13日
カード番号:M4 114/083
価格推移:2026年8月31日時点
未鑑定品:19,000円
PSA10:40,000円
PSA10認定枚数:16,623枚
メガゲッコウガex SARは、8月も未鑑定品・PSA10ともに相場下落が続きました。
7月16日時点では、未鑑定品が28,000円、PSA10が60,000円で取引されていました。
その後も価格を下げ、8月17日時点では未鑑定品が23,000円、PSA10が43,000円まで下落しています。
8月後半も下落は止まらず、8月31日時点では未鑑定品が19,000円、PSA10が40,000円となりました。
7月16日から8月末までの下落率は、未鑑定品で約32%、PSA10で約33%です。
特にPSA10は、5月22日時点では97,000円で取引されていましたが、8月末には40,000円まで下落しました。約3か月で約59%下落しており、発売後の相場調整が長く続いていることが分かります。
メガゲッコウガex SARは、3月の発売後に一時45,000円前後まで相場を伸ばしましたが、その後は未鑑定品・PSA10ともに下落が続いています。
8月末には未鑑定品が2万円を下回り、PSA10も4万円まで価格を下げました。
ここ数か月にわたって相場を切り下げているため、今後は未鑑定品が2万円前後、PSA10が4万円前後で下げ止まるのかが一つのポイントになりそうです。
また、PSA10については認定枚数の増加も確認しながら、供給量が増える中で現在の価格帯を維持できるのかにも注目したいところです。

収録:拡張パック「蒼空ストリーム」
発売日:2021年7月9日
カード番号:S7R 083/067
価格推移:2026年8月31日時点
PSA10:1,030,000円
PSA10認定枚数:2,517枚
レックウザVMAX SA(HR)のPSA10は、8月前半に相場を伸ばしたものの、その後は大きく下落しました。
7月7日時点では1,130,000円前後で取引されていましたが、8月8日時点では1,250,000円まで上昇しています。
7月31日には新弾「ストームエメラルダ」が発売。同パックにはメガレックウザexが収録されました。7月後半から8月初旬にかけてレックウザ関連カードへの注目が高まったことも、今回の相場上昇に影響した可能性があります。
7月7日の1,130,000円と比較すると、8月8日時点では約11%の上昇となりました。
しかし、その後は相場が反転し、8月31日時点では1,030,000円まで下落しています。
8月8日の1,250,000円から月末までの下落率は約18%となり、わずか3週間ほどで220,000円価格を下げた形です。
また、7月7日の1,130,000円と比較しても、8月末時点では約9%低い水準となっています。
レックウザVMAX SA(HR)は、2025年から2026年前半にかけて長期的に相場を伸ばし、100万円を超える高額カードとなりました。
8月前半には「ストームエメラルダ」の発売と重なる形で125万円まで相場を伸ばしましたが、その後は月末にかけて大きく価格を下げています。
一方で、8月末時点でも100万円台は維持しており、2024年や2025年前半と比較すると依然として高い相場水準です。
今後は、ストームエメラルダ発売による一時的な注目が落ち着いた後も100万円前後を維持できるのか、それとも8月後半の下落が続くのかが注目されます。

商品名:スペシャルBOX ポケモンセンタートウホク
発売日:2025年6月13日
希望小売価格:2,090円(税込)
価格推移:2026年8月31日時点
未開封:14,000円
スペシャルBOX ポケモンセンタートウホクの未開封品は、8月も下落が続きました。
2026年7月16日時点では18,500円前後で取引されていましたが、8月6日時点では16,000円、8月31日時点では14,000円まで価格を下げています。
7月16日の18,500円と比較すると、8月末までの下落率は約24%です。
また、6月16日時点では21,000円だったため、そこから8月末まででは約33%下落しており、夏に入ってから継続的に相場を切り下げる動きとなりました。
本商品は2025年の発売後、一時31,000円まで相場を伸ばしていましたが、その後は価格が落ち着き、2026年8月末には14,000円まで下落しています。
スペシャルBOX ポケモンセンタートウホクについては、カード単体の相場とは異なり、商品の供給量にも注目する必要があります。
公式からは2026年3月に追加生産・追加販売が発表されており、販売状況に応じて今後も継続的に追加生産を行う予定とされています。市場への供給が増えることへの警戒感も、未開封BOXの相場を見るうえでは一つの材料になりそうです。
また、9月には30周年関連商品も控えており、新しい記念商品へ注目が移る中で、既存のスペシャルBOXに対する需要がどのように変化するのかも気になるところです。
8月末時点では発売時の希望小売価格を上回る14,000円で取引されていますが、今後も追加供給が続く中で現在の価格帯を維持できるのか、それともさらに調整が進むのかが注目されます。
2026年8月のポケモンカード市場では、6月から続いている相場調整が引き続き見られました。
ただし、今回確認した複数のカードを比較すると、単純に「ポケモンカード全体が下落した」という状況ではありません。
大きく価格を下げたカードがある一方で、横ばいに近い価格を維持したカードや、相場を伸ばしたカードも確認できました。
8月は、市場全体の勢いが弱い中で、カードごとの需要や供給状況による価格差が、より鮮明になった1か月だったと考えられます。
まず8月相場で目立ったのは、2026年前半まで上昇していたカードの一部で、調整が長期化していることです。
リザードン 25th PSA10は、6月11日の165,000円を高値に下落へ転じ、7月19日には131,000円、8月31日には94,000円まで価格を下げました。
メガゲッコウガex SARでも、PSA10は5月22日の97,000円から8月31日には40,000円まで下落しており、約3か月で約59%価格を下げています。
リーリエの決心 SARも、未鑑定品・PSA10ともに数か月にわたって相場を切り下げました。
これらのカードを見ると、8月の下落は一時的な急落というよりも、2026年前半に形成された高い価格帯を数か月かけて調整している動きと考えた方が自然です。
6月に本格化した相場下落が7月だけで終わらず、8月まで続いたことからも、市場全体がまだ明確な上昇局面へ戻ったとは言いにくい状況です。
ただし、8月に確認したすべてのカードが大きく下落したわけではありません。
かんこうきゃくPSA10は、7月13日の230,000円から8月31日には270,000円まで上昇し、約17%価格を伸ばしました。
また、今回個別章では取り上げていませんが、ゴッホピカチュウPSA10は490,000円から500,000円、ピカチュウ(見返り美人)PSA10は600,000円から620,000円、ゼクロムex BWR PSA10も112,000円から115,000円と、小幅ながら価格を維持・上昇しています。
この動きからも、8月は「何を買っても下がる」という全面安ではなく、需要の残っているカードでは下落が止まったり、反発したりする動きが見られたことが分かります。
特に、現行カードを中心に大きく下落する銘柄がある一方で、過去の人気プロモや一部の人気カードでは比較的安定した推移となりました。
そのため8月は、市場全体の弱さが続く中でも、カードごとの強弱がよりはっきりした月だったといえそうです。
8月は、一度相場が上昇しても、その勢いが月末まで続かないカードも見られました。
レックウザVMAX SA(HR)PSA10は、7月7日の1,130,000円から8月8日には1,250,000円まで上昇しました。
7月31日に発売された「ストームエメラルダ」にはメガレックウザexが収録されており、7月後半から8月初旬にかけてレックウザ関連カードへの注目が高まったことも、相場上昇に影響した可能性があります。
しかし、その後は相場が反転し、8月31日には1,030,000円まで下落しました。
8月8日の高値から月末まででは約18%の下落です。
この動きからは、8月の市場では話題性によって短期間に買いが集まっても、その後の需要が続かなければ価格を維持しにくい状況になっていたこともうかがえます。
2026年前半のように、価格上昇そのものが次の買いを呼ぶ相場から、上昇した場面では売却も出やすい相場へ変化してきた可能性があります。
6月・7月の相場では、PSA10認定枚数の増加と価格下落の関係が大きな注目点となりました。
8月もPSA10の供給増加は続いていますが、今回確認したカードを見ると、認定枚数が増えれば必ず同じように価格が下落するわけではないことも改めて分かります。
ゼクロムex BWRは、PSA10認定枚数が7月28日の12,869枚から8月27日には13,353枚へ484枚増加しました。
それでもPSA10相場は112,000円から115,000円と、ほぼ横ばいを維持しています。
一方、メガリザードンYex MURでは、7月21日から8月20日にかけて未鑑定品が950,000円から1,000,000円へ約5%上昇したのに対し、PSA10は2,000,000円から1,700,000円へ約15%下落しました。
同じカードでも、未鑑定品とPSA10で逆方向の値動きが出ています。
また、リーリエの決心やメガゲッコウガex SARでは、PSA10だけでなく未鑑定品も下落しました。
こうした違いを見ると、相場は単純にPSA10認定枚数だけで決まるものではなく、未鑑定品への需要、PSA10への需要、価格差、供給量など複数の要素のバランスによって形成されていると考えられます。
8月の相場調整は、PSA10だけに限られませんでした。
リーリエの決心 SARでは、未鑑定品が8月11日の21,000円から8月31日には16,000円まで約24%下落しています。
メガゲッコウガex SARの未鑑定品も、7月16日の28,000円から8月末には19,000円まで約32%下落しました。
さらに、スペシャルBOX ポケモンセンタートウホクの未開封品も、7月16日の18,500円から8月31日には14,000円まで約24%下落しています。
つまり8月は、PSA10だけではなく、未鑑定カードや未開封商品にも弱い値動きが見られたことになります。
もちろん、それぞれのカードや商品には個別の供給事情があります。
ただ、異なるカテゴリーで同時に下落が見られたことからも、8月はポケモンカード市場全体で購入に対して慎重な動きが続いていた可能性があります。
今回確認したカードをまとめると、8月のポケモンカード市場は、相場全体としてはまだ弱い状態が続いていたと考えられます。
一方で、すべてのカードが下落したわけではありません。
メガゲッコウガex SARや25thリザードンのように大幅な下落が続いたカードがある一方で、かんこうきゃくは約17%上昇し、ゴッホピカチュウ・見返り美人・ゼクロムex BWRなどは比較的安定した価格を維持しました。
このような形で、カードごとの選別が進んだ相場だったと考えられます。
2026年前半には、多くの人気カードが同時に相場を伸ばす場面も見られました。
それに対して8月は、人気カードであれば一律に価格が上昇する相場ではなく、それぞれのカードに対する需要の強さが価格に反映されやすくなった印象があります。
2026年8月のポケモンカード市場では、6月から続く相場調整が継続しました。
PSA10だけでなく未鑑定品や未開封商品にも下落が見られ、市場全体としては慎重な状態が続いています。
一方で、かんこうきゃくのように上昇したカードや、ゴッホピカチュウ・見返り美人・ゼクロムex BWRのように相場を維持したカードもありました。
そのため8月は、単純な全面安というよりも、市場全体の勢いが弱い中で、需要の強いカードと弱いカードの差がより鮮明になった1か月だったと考えられます。
9月16日には30周年記念BOX「30th celebration」の発売も予定されています。
30周年関連商品へ注目が集まることで、既存カードや未開封商品への需要がどのように変化するのか、また6月から続いている調整相場がどこで落ち着くのかが、9月以降の注目点となりそうです。
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