

2026.05.09
2026年4月のポケモンカード市場では、3月に続き、人気ポケモンや高額カードを中心に強い相場が見られました。
特に、リザードン・ピカチュウ・ルギア・カイリューといった人気ポケモンのカードでは、短期間で大きく価格を伸ばす動きが目立っています。
一方で、4月後半には一部のカードで調整する動きも見られました。
メガカイリューex MURやルギアVのように、月中に高値を付けた後、月末にかけてやや価格を下げたカードもあります。
また、PSA10の認定枚数が増えているカードでも価格が上昇しており、単純に供給量だけでは相場を判断しづらい状況も見られました。
本コラムでは、2026年4月のポケモンカード市場の動きを振り返るため、価格変動が特徴的だった6枚のカードを取り上げながら、現在の市場の特徴について整理していきます。

収録:スタートデッキ100 バトルコレクション
発売日:2025年12月19日
カード番号:766/742
価格推移:2026年4月30日時点
PSA10認定枚数:182枚(2026年4月末時点)
「メガリザードンYex MUR」は、先月に引き続き大きな注目を集めたカードです。
3月時点でも短期間で大きく相場を伸ばしていましたが、4月もその流れは続きました。
未鑑定品は2026年3月21日時点で370,000円前後でしたが、4月20日には1,000,000円まで急騰。4月30日時点でも100万円前後を維持しており、短期間で大きく相場水準を切り上げています。
PSA10も同様に強い動きとなりました。
2026年3月21日時点では2,200,000円前後でしたが、4月20日には4,100,000円、4月30日時点では4,250,000円まで上昇しています。
PSA10の認定枚数は、2026年3月末時点の155枚から、4月末時点では182枚へ増加しました。
1か月で27枚増えているものの、発売から約4か月が経過しているカードとしては、まだ少ない水準といえます。
そのため、リザードン人気の高さに加え、PSA10の供給量が限られていることも、価格上昇に影響していると考えられます。
一方で、ここまで短期間で急騰したカードは、反動による相場調整にも注意が必要です。
特にPSA10では400万円を超える高額帯に入っているため、今後の取引量や成約価格の変化には引き続き注目したいところです。

収録:MEGAドリームex
発売日:2025年11月28日
カード番号:250/193
価格推移:2026年4月30日時点
PSA10認定枚数:3,195枚(2026年4月末時点)
「メガカイリューex MUR」も、2026年4月に大きな値動きが見られたカードです。
未鑑定品は、2026年3月19日時点では25,000円前後で推移していましたが、4月18日には42,000円、4月30日時点では46,000円まで上昇しました。
3月時点ではやや低い水準で推移していましたが、4月に入り大きく価格を戻した形です。
PSA10も4月中旬にかけて強い動きとなりました。
2026年3月19日時点では93,000円前後でしたが、4月18日には160,000円まで上昇しました。
その後、4月30日時点では135,000円まで下落しており、月末にかけてはやや調整する動きも見られています。
PSA10の認定枚数は、2026年3月19日時点の1,945枚から、4月末時点では3,195枚へ増加しました。
1か月強で1,250枚増えており、供給量は大きく増加しています。
それでも4月中旬にはPSA10価格が160,000円まで上昇しており、一時的には供給増を上回る需要の強さが見られました。
一方で、4月30日時点では135,000円まで調整しているため、認定枚数の増加による供給増や、短期的な過熱感が月末の価格に影響した可能性もあります。
メガカイリューex MURは、メガリザードンYex MURほどの高額帯ではありませんが、未鑑定品・PSA10ともに4月の値動きが大きく、現行カード相場の強さと調整の両方が表れたカードといえるでしょう。

収録:インフェルノX
発売日:2025年9月26日
カード番号:110/080
価格推移:2026年4月30日時点
PSA10認定枚数:36,440枚(2026年4月末時点)
「メガリザードンXex SAR」は、4月も堅調な相場推移となりました。
未鑑定品は、2026年3月24日時点では93,000円前後で推移していましたが、4月21日には100,000円まで上昇しました。
4月30日時点でも100,000円前後を維持しており、未鑑定品では10万円台に到達した形です。
PSA10も引き続き強い動きとなりました。
2026年3月24日時点では155,000円前後でしたが、4月21日には200,000円まで上昇し、4月30日時点でも200,000円前後を維持しています。
PSA10の認定枚数は、2026年3月24日時点の29,958枚から、4月末時点では36,440枚へ増加しました。
約1か月で6,000枚以上増えており、供給量はかなり多いカードといえます。
通常であれば、PSA10の認定枚数が大きく増えると価格は下がりやすくなります。
しかし、メガリザードンXex SARは供給量が大きく増えているにもかかわらず、PSA10相場は20万円前後を維持しています。
この動きからも、リザードン人気の強さに加え、PSA10の需要が非常に強いことがうかがえます。
同じリザードン系でも、メガリザードンYex MURはPSA10の供給が少ない中で急騰したカードです。
一方で、メガリザードンXex SARは供給が多く増えているにもかかわらず価格を維持しているカードであり、4月のリザードン人気を示す代表的な1枚といえるでしょう。

収録:パラダイムトリガー
発売日:2022年10月21日
カード番号:110/098
価格推移:2026年4月30日時点
PSA10認定枚数:13,223枚(2026年4月末時点)
「ルギアV」は、2025年前半は、65,000円から80,000円台で比較的安定した推移となっていました。
しかし、2025年10月頃から相場が上昇し始め、2026年に入ってからはさらに上昇基調が強まっています。
2026年3月22日時点では180,000円前後でしたが、4月25日には250,000円まで上昇しました。
その後、4月30日時点では240,000円とやや調整したものの、高い相場水準を維持しています。
PSA10の認定枚数は2026年4月末時点で13,223枚となっており、決して少ない枚数ではありません。
それでも相場が大きく上昇している点から、ルギアというポケモンの人気や、スペシャルアートカードへのコレクション需要の強さがうかがえます。
3月にはレックウザVMAX SAなどの高額スペシャルアートカードが大きく上昇しましたが、4月はルギアVにも資金が流入した形となりました。
この動きからも、現在のポケモンカード市場では、現行カードだけでなく、過去の人気SAカードにも買いが入っていることがうかがえます。
一方で、4月25日の高値から月末にかけてはやや下落しているため、短期的な上昇後の調整にも注意が必要です。
今後も25万円前後の水準を維持できるのか、引き続き注目したいカードです。

配布:ゴッホ美術館プロモーションカード
配布年:2023年
カード番号:SVP EN 085
価格推移:2026年4月30日時点
PSA10認定枚数:47,886枚(2026年4月末時点)
2026年3月2日時点では370,000円前後で推移していましたが、4月2日には430,000円まで上昇。
さらに4月30日時点では550,000円まで価格を伸ばしており、4月も強い相場が続きました。
特に注目したいのは、すでに高値圏に入っていたにもかかわらず、4月後半にかけてさらに上昇した点です。
短期的な一時高騰というよりも、ピカチュウ系プロモカードへの継続的な需要が価格を押し上げている印象です。
PSA10の認定枚数は、2026年4月末時点で47,886枚となっており、ポケモンカードの中でもかなり多い枚数です。
それでもPSA10相場が50万円台まで上昇している点から、供給量の多さだけでは相場を判断できないカードといえます。
また、先日PSAが公開した2025年の鑑定レポートでは、偽造品が多いカードの一つとしてゴッホピカチュウが取り上げられていました。
相場が高騰しているカードほど偽造品リスクも意識されやすいため、購入時には鑑定品であってもラベルやケース、取引元の確認がより重要になるといえるでしょう。

収録:タッグボルト
発売日:2018年12月7日
カード番号:101/095
価格推移:2026年4月30日時点
PSA10認定枚数:2,972枚(2026年4月末時点)
「ピカチュウ&ゼクロムGX」は、2024年には一時10万円台前半まで相場が下落していましたが、その後は徐々に価格を戻し、2025年後半には30万円前後まで上昇しました。
2026年に入ってからはさらに上昇基調が強まり、1月8日時点では490,000円、3月1日時点では550,000円まで上昇。
4月30日時点では670,000円となり、直近でも大きく相場水準を切り上げています。
PSA10の認定枚数は、2026年4月末時点で2,972枚となっています。
極端に少ない枚数ではありませんが、高額カードとしては多すぎる水準でもなく、人気に対して流通量が限られていることが相場を支えている可能性があります。
このカードは、ピカチュウとゼクロムという人気ポケモンの組み合わせに加え、TAG TEAMカードとしてのコレクション性も高い1枚です。
4月の市場では、現行カードだけでなく、過去の人気高レアリティカードにも資金が向かっていたことがうかがえます。
また、今回取り上げたルギアVと同じく、比較的前に発売されたカードが再評価されている点も注目されます。
今回取り上げた6枚のカードを見ると、2026年4月のポケモンカード市場では、いくつか特徴的な動きが見られました。
まず目立ったのは、リザードン・ピカチュウ・ルギア・カイリューといった人気ポケモンのカードに資金が集まっている点です。
メガリザードンYex MURは、未鑑定品で100万円、PSA10では425万円まで上昇しました。
また、メガリザードンXex SARもPSA10で20万円前後を維持しており、4月もリザードン系カードの強さが目立つ結果となりました。
ピカチュウ系では、ゴッホピカチュウが55万円、ピカチュウ&ゼクロムGXが67万円まで上昇しています。
ゴッホピカチュウはPSA10認定枚数が47,886枚と非常に多いにもかかわらず高値を更新しており、ピカチュウ系プロモカードへの需要の強さがうかがえます。
このように4月の相場では、カードの新旧に関係なく、知名度の高い人気ポケモンのカードに資金が向かいやすい傾向が見られました。
4月の相場では、PSA10の需要の強さも目立ちました。
メガリザードンYex MURは、PSA10認定枚数が4月末時点で182枚と少なく、供給の少なさが価格上昇に影響した可能性があります。
一方で、メガリザードンXex SARのように、PSA10認定枚数が36,440枚まで増えているカードでも、相場は20万円前後を維持しています。
また、ゴッホピカチュウもPSA10認定枚数が非常に多いカードですが、4月末には55万円まで上昇しました。
この動きから、現在の市場では単純に「認定枚数が多いから価格が下がる」とは言い切れず、カードの人気や知名度、コレクション需要の強さが相場に大きく影響していることが分かります。
一方で、4月後半には一部カードで調整する動きも見られました。
メガカイリューex MURは、PSA10が4月18日に160,000円まで上昇した後、4月30日には135,000円まで下落しています。
PSA10認定枚数も3月19日時点の1,945枚から4月末には3,195枚まで増加しており、供給増や短期的な過熱感が月末の価格に影響した可能性があります。
ルギアVも、4月25日に250,000円まで上昇した後、4月30日には240,000円となりました。
高値圏は維持しているものの、短期間で上昇したカードでは、月末にかけてやや落ち着く動きも見られます。
2026年4月のポケモンカード市場は、人気ポケモンやPSA10を中心に強い相場が続いた一方で、急騰したカードでは調整も見られた1か月でした。
今後もこの資金集中が続くのか、それとも急騰カードを中心に調整が進むのか、引き続き市場の動きに注目したいところです。
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