

2026.08.08
2026年7月のポケモンカード市場では、6月に本格化した相場下落が引き続き見られました。
特に、発売から間もない現行カードでは価格を大きく下げたものもあり、PSA10認定枚数の増加とともに相場が弱含む動きが続いています。
一方で、すべてのカードが同じように下落したわけではありません。
ピカチュウ(見返り美人)のように月中の安値から持ち直したカードや、ゲンガーEX SR(風船ゲンガー)のように大幅に相場を伸ばした過去の人気カードも見られました。
また、7月末には新弾「ストームエメラルダ」が発売され、メガレックウザex MURを中心に高い初動相場が形成されています。
本コラムでは、2026年7月に注目されたカードの相場推移を振り返りながら、現行カードの調整、PSA10認定枚数の増加、過去の人気カードの上昇、新弾の初動相場などから、7月のポケモンカード市場全体の動きを整理していきます。

収録:アビスアイ
発売日:2026年5月22日
カード番号:118/081
価格推移:2026年7月31日時点
未鑑定品:42,000円
PSA10:130,000円
PSA10認定枚数:337枚
5月に発売された「アビスアイ」のトップレアとして注目を集めたメガダークライex MURは、7月も未鑑定品・PSA10ともに大きく相場を下げました。
未鑑定品は、6月30日時点では71,000円前後で取引されていましたが、7月23日時点では48,000円まで下落しました。
その後も相場は下げ止まらず、7月31日時点では42,000円となっています。
6月末の71,000円と比較すると、7月の下落率は約41%です。
発売直後の5月25日時点では126,000円で取引されていたため、そこから7月末までの約2か月で、価格は約67%下落したことになります。
PSA10でも、未鑑定品と同様に大きな下落が見られました。
6月30日時点では240,000円前後でしたが、7月23日時点では165,000円まで下落しています。さらに月末にかけても価格を下げ、7月31日時点では130,000円となりました。
6月末から7月末までの下落率は約46%です。
また、7月23日の165,000円から月末の130,000円まで、わずか1週間ほどで約21%下落しており、月末まで弱い動きが続きました。
PSA10の認定枚数は、6月30日時点の75枚から、7月31日時点では337枚まで増加しています。
1か月で262枚増加し、認定枚数は約4.5倍となりました。
メガダークライex MURは、発売直後に未鑑定品が12万円を超え、「アビスアイ」を代表する高額カードとして注目されました。
6月に価格が下落した時点では、発売直後の高い初動相場から調整している段階と考えられました。
しかし、7月も未鑑定品・PSA10ともに40%を超える下落となり、一時的な調整ではなく、本格的に相場水準を切り下げる動きとなっています。
2026年前半のポケモンカード市場では、新規カードが発売後も相場を伸ばす例が見られました。一方、メガダークライex MURは、発売直後に高値をつけた後、流通量の増加とともに価格が下落する、従来の新弾カードに近い値動きとなりました。
特にPSA10は、認定枚数が1か月で75枚から337枚まで急増しています。短期間で市場に流通する鑑定品が増えたことも、相場下落の一因になった可能性があります。
7月末時点では、未鑑定品が42,000円、PSA10が130,000円となりました。
発売直後と比べて相場は大きく下落しましたが、今後はこの水準で価格が落ち着くのか、それとも認定枚数の増加とともにさらに調整が進むのかが注目されます。

配布:ポケモン切手BOX~ポケモンカードゲーム 見返り美人・月に雁セット~
配布年:2021年
カード番号:227/S-P
価格推移:2026年7月31日時点
PSA10:620,000円
PSA10認定枚数:21,150枚
ピカチュウ(見返り美人)PSA10は、6月後半から続いていた下落が7月前半にも見られました。
6月4日時点では700,000円で取引されていましたが、7月3日時点では600,000円まで下落しています。6月初旬と比較すると、約14%の下落です。
さらに7月中には、一時550,000円前後まで相場を下げる場面も見られました。
しかし、その後は徐々に持ち直し、7月31日時点では620,000円となっています。7月3日の600,000円と比較すると、月末までに20,000円、約3%上昇しました。
6月初旬の高値には戻っていないものの、7月後半には下落が一旦落ち着き、安値から反発する動きが見られました。
7月のポケモンカード市場では、現行カードを中心に大幅な下落が続いたものも多く見られました。
その中で、ピカチュウ(見返り美人)PSA10は、一時550,000円前後まで下落した後、月末には620,000円まで持ち直しています。
過去の人気プロモカードとして一定の需要が残っており、価格が下がった場面では買いが入った可能性があります。
一方で、6月4日の700,000円と比較すると、7月末時点でも約11%低い水準です。そのため、今回の反発だけで相場が上昇へ転じたと判断するには、まだ早い状況です。
今後は600,000円前後を維持できるのか、それとも再び下落するのかが注目されます。

収録:拡張パック「ニンジャスピナー」
発売日:2026年3月13日
カード番号:120/083
価格推移:2026年7月31日時点
未鑑定品:62,000円
PSA10:185,000円
PSA10認定枚数:1,747枚
メガゲッコウガex MURは、7月も未鑑定品・PSA10ともに相場を下げましたが、両者では下落幅に違いが見られました。
未鑑定品は、7月13日時点では70,000円で取引されていましたが、その後も緩やかに価格を下げ、7月31日時点では62,000円となっています。
7月13日から月末までの下落率は約11%です。
6月12日時点の85,000円と比較すると、7月末までに約27%下落しており、未鑑定品では弱い動きが続きました。
一方、PSA10は7月13日時点で200,000円となっていました。その後はわずかに価格を下げ、7月31日時点では185,000円となっています。
7月後半の下落率は約8%です。
PSA10の認定枚数は、7月13日時点の1,516枚から、7月31日時点では1,747枚まで増加しました。半月ほどで231枚増えており、鑑定品の供給は引き続き増加しています。
また、6月12日時点では認定枚数が960枚だったため、7月末までの約1か月半で787枚増加したことになります。
メガゲッコウガex MURでは、PSA10の認定枚数が大きく増えているにもかかわらず、PSA10相場の下落は未鑑定品よりも小幅にとどまりました。
6月12日から7月31日までに、未鑑定品は85,000円から62,000円へ約27%下落した一方、PSA10は200,000円から185,000円へ約8%の下落です。
認定枚数の増加は相場の重しになりやすいものの、今回は供給増加だけでは説明できない値動きとなりました。PSA10に対する需要が一定程度残っていた可能性があります。
ただし、7月末にはPSA10も185,000円まで価格を下げており、相場が完全に安定したとはいえません。
今後は認定枚数が2,000枚に近づく中で、18万円台を維持できるのか、それとも供給増加に伴ってさらに価格を下げるのかが注目されます。

収録:ハイクラスパック「MEGAドリームex」
発売日:2025年11月28日
カード番号:250/193
価格推移:2026年7月31日時点
未鑑定品:24,000円
PSA10:81,000円
PSA10認定枚数:7,010枚
メガカイリューex MURは、7月も未鑑定品・PSA10ともに相場の下落が続きました。
未鑑定品は、6月18日時点では32,000円で取引されていましたが、7月17日時点では28,000円まで下落しました。
その後も価格を下げ、7月31日時点では24,000円となっています。
6月18日から7月末までの下落率は25%です。また、7月17日から月末までの約2週間でも、約14%下落しました。
PSA10も同様に、6月18日時点の102,000円から、7月17日時点では87,000円まで下落しています。
その後、7月31日時点では81,000円となり、6月18日から月末までの下落率は約21%となりました。
PSA10の認定枚数は、6月18日時点の5,157枚から、7月17日時点では6,513枚へ増加しました。さらに7月31日時点では7,010枚となっています。
約1か月半で1,853枚増えており、引き続き速いペースでPSA10の供給が増加しました。
メガカイリューex MURは、4月18日時点で未鑑定品が42,000円、PSA10が160,000円まで上昇していました。
しかし、その後は3か月にわたって下落が続き、7月末時点では未鑑定品が24,000円、PSA10が81,000円となっています。
特にPSA10は、4月の160,000円から約49%下落し、ほぼ半値の水準まで価格を下げました。
同じく今回取り上げるメガゲッコウガex MURでは、認定枚数が増加する中でもPSA10の下落幅は比較的小さくなっています。一方、メガカイリューex MURでは、認定枚数の増加とともに相場下落が続きました。
この違いからも、PSA10の価格は認定枚数だけで決まるのではなく、それぞれのカードに対する需要とのバランスが重要であることが分かります。
7月末にはPSA10認定枚数が7,000枚を超えました。今後も認定枚数が増える中で、8万円前後を維持できるのか、それともさらに下落が進むのかが注目されます。

収録:ファントムゲート
発売年:2014年
カード番号:XY4 090/088
対象:初版・PSA10
価格推移:2026年7月31日時点
PSA10:1,800,000円
PSA10認定枚数:911枚
ゲンガーEX SR、通称「風船ゲンガー」のPSA10は、7月に大きく相場を伸ばしました。
7月2日時点では1,150,000円前後で取引されていましたが、その後相場が上昇し、7月31日時点では1,800,000円となっています。
1か月で650,000円上昇し、上昇率は約57%です。
今回確認した取引では、7月後半に複数の高値取引が見られており、単発の高額落札ではなく、相場そのものが大きく切り上がった動きとなりました。
また、風船ゲンガーは2025年4月時点では290,000円前後でした。その後、2025年8月には490,000円、12月には700,000円まで上昇しています。
2026年に入ってからも高値を更新し、3月には1,100,000円に到達しました。その後は100万円台前半で推移していましたが、7月末に一段高となり、180万円まで相場を伸ばしました。
7月のポケモンカード市場では、現行カードを中心に相場下落が続いたものも多く見られました。
その一方で、発売から10年以上が経過した風船ゲンガーでは、1か月で50%を超える大幅な上昇となっています。
現行カードではPSA10の認定枚数が短期間で増加し、供給量の増加が相場の重しとなるケースが見られます。一方、XY期の高額カードでは、新たに市場へ出てくる良好な個体が限られるため、人気カードに需要が集中した際には価格が大きく動くことがあります。
ただし、7月は115万円から180万円まで短期間で急上昇しており、値動きはかなり大きくなっています。
2025年4月の290,000円と比較すると、約1年3か月で6倍を超える水準まで上昇しました。
今後は180万円前後の高値圏を維持できるのか、それとも短期間で上昇した反動から調整が入るのかが注目されます。

対象カード:メガレックウザex MUR/メガレックウザex SAR/ライコウex SAR
価格推移:2026年7月31日
メガレックウザex MUR:200,000円
メガレックウザex SAR:80,000円
ライコウex SAR:6,000円
7月末に発売された「ストームエメラルダ」では、メガレックウザex MURが収録カードの中で最も高い初動相場となりました。
7月末時点では、メガレックウザex MURが200,000円前後、メガレックウザex SARが80,000円前後で取引されており、トップ2をどちらもレックウザ関連カードが占める形となっています。
一方、ライコウex SARは6,000円前後となっており、上位2枚とは大きな価格差が見られました。
今回の初動相場を見ると、ストームエメラルダではレックウザ関連カードに特に需要が集まっていることが分かります。
2026年前半のポケモンカード市場では、新弾の高額カードが発売後も注目を集める場面が多く見られました。
今回のストームエメラルダでも、発売直後の時点ではメガレックウザex MURが20万円、メガレックウザex SARが8万円となっており、レックウザ人気の強さがうかがえます。
ただし、発売からまだ日が浅く、現時点では相場形成の途中です。
今後は流通量が増える中で、これらのカードが現在の価格帯を維持するのか、それとも初動相場から調整していくのかが注目されます。
今回取り上げたカードを見ると、2026年7月のポケモンカード市場では、6月に広がった相場下落が引き続き見られました。
特に、発売から間もない現行カードでは、未鑑定品・PSA10ともに価格を下げたものが多く、PSA10認定枚数の増加も続いています。
一方で、すべてのカードが同じように下落したわけではありません。
ピカチュウ(見返り美人)のように月中の安値から持ち直したカードや、ゲンガーEX SR(風船ゲンガー)のように大幅に相場を伸ばした過去の人気カードも見られました。
7月は、市場全体の調整が続く中で、カードごとの需要の差がこれまで以上にはっきりと表れた1か月だったといえそうです。
7月も、現行の高額カードでは相場下落が続きました。
特に大きな動きとなったのが、メガダークライex MURです。
6月末時点では未鑑定品が71,000円、PSA10が240,000円でしたが、7月31日時点では未鑑定品が42,000円、PSA10が130,000円まで下落しました。
1か月の下落率は、未鑑定品で約41%、PSA10では約46%となります。
メガダークライex MURは5月の発売直後には未鑑定品が126,000円まで上昇していましたが、その後は2か月にわたって大きく価格を下げました。
6月時点では「発売直後の高い初動相場からの調整」と見ることもできましたが、7月も大幅な下落が続いたことで、相場水準そのものが切り下がっていることが分かります。
メガカイリューex MURも、6月18日の未鑑定品32,000円、PSA10 102,000円から、7月末にはそれぞれ24,000円、81,000円まで下落しました。
6月に本格化した現行カードの調整は、7月に入っても完全には止まらなかったといえます。
6月の相場では、PSA10認定枚数の増加が大きな注目点となりました。
7月も認定枚数の増加は続いていますが、今回のデータを見ると、認定枚数が増えれば同じように価格が下がるわけではないことも見えてきます。
メガダークライex MURのPSA10認定枚数は、6月末の75枚から7月末には337枚まで増加しました。
約1か月で4倍以上となる中、PSA10相場は240,000円から130,000円まで約46%下落しています。
メガカイリューex MURも、6月18日の5,157枚から7月31日には7,010枚まで増加し、PSA10相場は102,000円から81,000円まで下落しました。
一方、メガゲッコウガex MURでは少し異なる動きが見られます。
PSA10認定枚数は6月12日の960枚から7月31日には1,747枚まで増加しましたが、PSA10相場は200,000円から185,000円への下落にとどまりました。
同期間に未鑑定品は85,000円から62,000円まで約27%下落しているため、PSA10の方が比較的底堅い動きとなっています。
認定枚数は相場を見るうえで重要な要素ですが、最終的な価格は供給量だけではなく、それぞれのカードに対する需要とのバランスによって決まります。
7月は、その違いが分かりやすく表れた月でもありました。
7月は下落したカードが多かった一方で、月後半に持ち直す動きも見られました。
ピカチュウ(見返り美人)PSA10は、6月4日時点の700,000円から7月前半には価格を下げ、一時550,000円前後まで下落しました。
しかし、その後は徐々に反発し、7月31日時点では620,000円まで戻しています。
7月3日の600,000円と比較すると、月末には約3%上昇しました。
6月の高値にはまだ戻っていませんが、大幅な下落が続く現行カードもある中で、過去の人気プロモカードでは価格が下がった場面で買いが入ったことがうかがえます。
6月は幅広いカードに下落が波及しましたが、7月は「相場全体が一方向に下がる」という状況から、カードごとの需要によって値動きに差が出始めた印象があります。
7月の相場で特に目立った上昇となったのが、ゲンガーEX SR、通称「風船ゲンガー」のPSA10です。
7月2日時点では1,150,000円前後でしたが、7月31日時点では1,800,000円まで上昇しました。
1か月で650,000円、約57%の上昇です。
風船ゲンガーは2025年4月時点では290,000円前後でしたが、その後長期的に価格を伸ばしており、2026年7月にさらに大きく相場を切り上げました。
現行カードでは、新たなPSA10が短期間で数百枚から1,000枚以上増えるカードも見られます。
一方、発売から10年以上が経過したXY期のカードでは、市場へ新たに供給される良好な個体が限られています。
もちろん古いカードが一律に上昇しているわけではありませんが、7月は現行カードの下落が目立つ中で、風船ゲンガーのような過去の人気カードに強い買いが入る動きも確認できました。
7月末には、新弾「ストームエメラルダ」が発売されました。
発売直後の相場では、メガレックウザex MURが200,000円、メガレックウザex SARが80,000円、ライコウex SARが6,000円前後となっています。
特に上位2枚をレックウザ関連カードが占めており、発売直後からレックウザに需要が集まる形となりました。
ただし、新弾カードは発売直後に価格が大きく動きやすく、初動相場がそのまま定着するとは限りません。
5月に発売されたメガダークライex MURが、その後大きく価格を下げたように、発売後の流通量や需要によって相場は変化していきます。
ストームエメラルダについても、7月末時点ではまだ相場形成の初期段階であり、今後の値動きを引き続き確認していく必要がありそうです。
2026年7月のポケモンカード市場では、6月に本格化した相場下落が現行カードを中心に引き続き見られました。
メガダークライex MURでは未鑑定品・PSA10ともに40%を超える下落となり、メガカイリューex MURでも認定枚数が増加する中で相場を下げています。
一方、メガゲッコウガex MURではPSA10認定枚数が増加しても価格の下落は比較的小さく、供給量だけでは相場を説明できない例も見られました。
また、ピカチュウ(見返り美人)は月中の安値から持ち直し、風船ゲンガーは1か月で約57%上昇しています。
このように7月は、単純な全面安というよりも、現行カードの調整が続く一方で、需要の強いカードには反発や大幅上昇も見られ、カードごとの強弱が鮮明になった1か月だったといえそうです。
今後は、PSA10認定枚数の増加だけでなく、価格が下落した場面でどのカードに買いが入るのかにも注目しながら、市場の動きを見ていく必要がありそうです。
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