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カドヤ質店からのお知らせ

【2025年6月ポケモンカード相場レポート】ピカチュウ関連カードが急騰!今後の注目ポイントとは?

2025.07.08

こんにちは。カドヤ商事TCG担当の原です。

2025年6月もポケモンカード市場は活発な動きを見せました。全体としては新弾の発売と公式大会プロモの配布により、多くの注目カードが登場しました。

中でもピカチュウ関連カードが一斉に高騰するという非常に象徴的な動きがありました。プロモカードや過去の記念アイテムが軒並み値上がりしたことで、相場全体の上昇を牽引した1か月だったといえます。

本記事では6月末時点の価格をもとに、注目カード6枚をピックアップし、相場グラフとともに解説します。

注目カード①:横浜記念デッキ(未開封品)

価格推移:2025年6月30日時点で 41,000円

7月開催の横浜記念イベントに合わせて2023年に発売された記念デッキ。これまで長らく2万円前後で安定していました。しかし6月に入り一気に4万円超えを記録し、過去最高値を更新しました。

背景には、ピカチュウ関連の価格上昇が波及したことが挙げられます。このデッキに収録されている「横浜ピカチュウ」も評価が見直されつつあり、コレクター人気が急上昇しました。

供給数が限定的なため、短期間での大幅上昇が可能となっており、今後もピカチュウ相場の動向に大きく左右されるカードです。

注目カード③:見返り美人ピカチュウ PSA10

価格推移:2025年6月30日時点で 200,000円

もともとは2021年の郵便局コラボキャンペーンで配布されたプロモカード。ここ数年は5万円前後で推移していましたが、2025年に入ってから上昇基調となり、6月末には過去最高値の20万円に到達。

この1か月間で+40%以上の急騰となり、ピカチュウ関連カードの中でも最も注目された存在となりました。日本文化とのコラボという独自の背景もあり、コレクターにとっては見逃せない1枚です。

注目カード②:ゴッホピカチュウ PSA10

価格推移:2025年7月1日時点で 150,000円

オランダ・ゴッホ美術館とのコラボによって誕生した海外プロモ。国内では特に高い人気を誇るカードであり、2025年に入り急激な上昇を見せています。

4月に14万円台へ突入した後、6月はやや下落していましたが、7月には過去最高値となる15万円を記録。短期的には反発の動きがありました。

認定枚数が多いにもかかわらず価格が上昇している点は、国内外の需要が極めて高い証拠でもあり、今後も安定した相場が期待されるカードです。

注目カード④:ゼクロムex & レシラムex(未鑑定品)

価格推移(ゼクロムex):2025年6月6日 48,500円 → 6月23日 34,000円
価格推移(レシラムex):2025年6月9日 42,000円 → 6月25日 35,000円

6月に発売された拡張パック「ブラックボルト」「ホワイトフレア」に収録されたカードです。どちらも初動が高額となったものの、発売から2週間ほどで大きく下落。

ゼクロムは約3割、レシラムは約2割の下落となりました。これは供給増により、価格の調整が入ってしまったのかと思われます。

注目カード⑥:トウコ SAR(未鑑定品)

価格推移:2025年6月6日 16,000円 → 6月30日 10,000円

女性キャラクターとしては高い人気を持つ「トウコ」ですが、6月の価格は初動から大きく下落しました。

これまでは「ナンジャモ」や「ミモザ」のように女性キャラクターが高騰する傾向がありました。

しかし最近は「ピカチュウ」や「伝説ポケモン」の方が人気を集めるケースも増えてきました。

そのため、人気キャラであっても競合や相場全体の傾向によっては価格が伸びにくくなってきている印象です。

注目カード⑤:ビクティニ プロモ(未鑑定品)

価格推移:2025年6月18日 170,000円 → 6月30日 100,000円

6月にスタートした公式大会「BWR争奪戦」で配布された限定プロモカード。大会やじゃんけん大会の優勝者に配布されております。

その影響で、価格はわずか2週間で4割以上下落。希少性はあるものの、枚数の増加と早期売却が重なり、大きな調整が入りました。

【総括】ピカチュウ関連カードが相場を牽引

6月は、ピカチュウ関連カードが軒並み高騰した非常に珍しい相場となりました。

横浜記念デッキ、ゴッホピカチュウ、見返り美人など、「ピカチュウが主役」となった印象です。

一方、6月発売の新弾やプロモカードでは初動高騰後の下落も目立ち、全てのカードが高値を維持できるわけではなく、相場の見極めが一層重要になってきています。

7月は夏休みや新キャンペーン、大会などの影響で再び市場が活性化する可能性があります。今月の相場変動が一時的なブームなのか、新しいトレンドの始まりなのか、今後の動きに注目です。

それでは、また来月のレポートでお会いしましょう。
― カドヤ商事 TCG担当 原