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2025年8月ポケモンカード相場レポート ― 安定・急騰・下落が入り乱れた1か月

2025.09.04

はじめに

2025年8月のポケモンカード相場は、
「二極化の流れが一気に加速した月」となりました。

特に、レックウザVMAX PSA10が大幅に急騰した一方で、ビクティニ BWR争奪戦プロモは大幅に下落。
さらに、最新弾「メガブレイブ」収録のリーリエの決心 SARは、PSA10で高額取引が始まるなど注目を集めました。

このように、急騰・急落・新弾初動と、カードごとの動きが鮮明に分かれたのが8月の特徴です。

このコラムでは、8月末時点の最新データをもとに、
全体相場の動きと注目カード6選の詳しい解説をお届けしていきます。

レックウザVMAX(PSA10)

最新相場:2025年8月31日時点で 570,000円

8月のレックウザVMAX PSA10は、7月末の44万円から大幅に上昇し、月末には57万円に到達しました。
わずか1か月で約30%の高騰を見せ、今月の相場を象徴するカードとなっています。

2024年後半までは20万円台に留まっていました。
しかし、2025年に入ってからは高額帯カードへの資金流入が強まりました。
特に7月〜8月にかけてその動きが加速しました。

30万円を超えるカードが短期間でここまで高騰するのは珍しいです。
要因として投機的な購入やコレクター需要の集中が考えられます。
ただし、過去の事例からは急騰後に調整が入るケースが多いです。
この高値を維持できるのか、それとも一時的なピークとなるのか、来月以降も注目されます。

ゴッホピカチュウ(PSA10)

最新相場:2025年8月31日時点で 170,000円

ゴッホピカチュウは、7月末の15万円から8月初旬に14万5千円まで一度下落しました。
しかし、その後再び相場が上昇し、月末には17万円まで反発しました。

わずか1か月の間で上下に振れたものの、結果的には7月を上回る水準に到達しました。
これは、相場の底堅さと根強いコレクター需要を裏付ける動きとなっています。

最新弾カードが急騰・急落を繰り返す中で、ゴッホピカチュウは安定した高値圏を維持しております。
ポケモンカードの中でも「安心感のある高額プロモ」として存在感を保ち続けています。

ビクティニ BWR争奪戦プロモ

最新相場:2025年8月31日時点で 未鑑定品 60,000円 / PSA10 135,000円

ビクティニ BWR争奪戦プロモは、7月の10万円から8月末には6万円まで下落しました。
わずか1か月で約40%の値下がりとなり、最新弾の中でも特に大きな調整を見せています。

また、8月から市場に出始めたPSA10は13万5千円前後で推移しており、未鑑定品との価格差が明確に開いた点も特徴です。

配布プロモ特有の供給増による下落が未鑑定品では続いております。
一方で、鑑定品は「希少性」と「コレクター需要」を背景に一定の高値を維持しています。
今後は配布終了後に需給がどのように変化するかが、相場の焦点となりそうです。

メガルカリオ MUR

最新相場:2025年8月30日時点で 45,000円

メガルカリオ MURは、8月1日の65,000円からわずか1か月で45,000円まで下落しました。
発売直後の初動高値から一気に2万円下げる形となり、典型的な新弾カードの動きを示しています。

新弾発売時は注目度の高さから一時的に高騰するケースが多いです。
本カードも例外ではなく、需要が一巡したタイミングで急落に転じました。

人気キャラクターの1枚であるため、今後の環境や需要次第では下げ止まりから再評価が入る可能性も残されています。
ただし短期的には、引き続き下落傾向の相場が想定されるでしょう。

リーリエの決心 SAR

最新相場:2025年8月30日時点で 未鑑定品 45,000円 / PSA10 162,000円

リーリエの決心 SARは、8月の発売直後は未鑑定品が6万円前後で取引されていました。
しかし、その後は4万円台まで下落し、短期間で大きく値を下げました。

PSA10は8月中旬の14万3千円から月末には16万2千円へと高騰しました。
これにより、本カードの未鑑定品との価格差が拡大しました。
この動きは「鑑定済みカードへの需要集中」をより鮮明に示す結果となっています。

最新弾「メガブレイブ」の看板的存在として高い注目を集めている本カード。
未鑑定品がどこで下げ止まるか、そしてPSA10の高値が維持されるのかが今後の焦点となります。

アセロラのいたずら SAR

最新相場:2025年8月30日時点で 11,000円

アセロラのいたずら SARは、8月1日の22,000円からわずか1か月で半値以下の11,000円まで下落しました。

本カードは人気キャラクターとして注目を集め、発売直後は需要が高まりました。
しかし、その後落ち着くと同時に、市場への流通量が増加した結果が価格に強く影響した形です。

急落の局面はひとまず過ぎたものの、今後もしばらくは緩やかな下落が続くと予想されます。
その為、本格的な反発には時間がかかりそうです。

【総括】二極化が鮮明となった8月の相場

8月のポケモンカード相場は、二極化が一段と鮮明になった月でした。

レックウザVMAXのように大幅に高騰したカードがある一方で、ビクティニやアセロラなどの新弾収録カードは大きく値を下げました。
同じタイミングで登場した「リーリエの決心」も、未鑑定品とPSA10とで相場が大きく乖離しており、需要が高いカードとそうでないカードの差が一気に開いた印象です。

またゴッホピカチュウは、一時的な調整を経て再び反発しており、長期的な需要を背景に安定感を示すカードとして存在感を保ち続けています。

このように、8月は「短期で急騰するハイエンドカード」と「新弾特有の初動高騰から下落するカード」、そして「安定して需要が続くプロモ」という、それぞれの特徴がより明確に分かれた1か月でした。

今後は9月以降にかけて、新弾カードの相場が落ち着いていくのか、それともハイエンドカードへの資金流入がさらに強まるのかが焦点となります。


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