

2026.06.15
2026年5月のプラチナ相場は、月前半に大きく上昇した後、月後半にかけて下落する展開となりました。
国内Pt相場・海外Pt相場ともに月前半に高値をつけました。しかしその後は上値が重くなり、月末には月内安値で取引を終えています。
一方で、為替は月後半にかけて円安方向へ進みました。円安は国内Pt相場を下支えしやすい要因ですが、5月は海外Pt相場の下落が大きく、国内相場も下落する形となりました。
このコラムでは、2026年5月の国内Pt相場・海外Pt相場・為替の動きを整理しながら、相場に影響したニュースや大きく変動した日を振り返ります。
月前半に上昇し、5月14日に12,172円/gの月内高値を記録。その後は月後半にかけて下落し、5月29日に11,025円/gの月内安値をつけた。月末価格がそのまま月内安値となった。
国内相場と同じく、月前半に大きく上昇し、5月13日に2,312.05ドル/ozの月内高値を記録。その後は月後半にかけて下落し、5月29日に1,927.3ドル/ozまで下落した。
月前半は156円台を中心に推移した後、月後半にかけて円安方向へ進行。5月28日には159.56円まで円安が進み、月末も159円台で取引を終えた。
国内Pt相場と海外Pt相場は、どちらも月前半に高値をつけた後、月後半にかけて下落する流れとなった。一方で、為替は円安方向へ進んだため、国内Pt相場を一定程度下支えする要因となった。
5月は、米国とイランの協議進展への期待、ホルムズ海峡を巡る緊張、米CPIの上昇、米長期金利の上昇が相場材料となった。月前半は中東情勢への不透明感が意識され、月後半は米インフレや米金利上昇が上値を抑える材料となった。

2026年5月の国内Pt相場の主な数値を整理すると、以下の通りです。
上のグラフを見ると、2026年5月の国内Pt相場は、月前半に上昇した後、月後半にかけて下落する展開となりました。
5月1日は11,308円/gでスタートし、連休明け以降は上昇基調となりました。5月12日には12,063円/gまで上昇し、国内Pt相場は12,000円台に到達します。
その後も高値圏で推移し、5月14日には12,172円/gを記録しました。これが5月の月内高値となります。
しかし、月中以降は上値が重くなり、5月15日には11,727円/g、5月18日には11,279円/gまで下落しました。月前半に上昇した分を、月後半にかけて大きく戻す展開となっています。
その後は11,000円台前半で推移し、月末にかけても12,000円台を回復する動きは見られませんでした。最終営業日の5月29日には11,025円/gまで下落し、これが月内安値であり月末価格でもあります。
月初の11,308円/gから月末の11,025円/gまで、月間では283円の下落となりました。
このように2026年5月の国内Pt相場は、月前半に12,000円台まで上昇したものの、月後半にかけて下落。最終的には月初を下回って取引を終えた1ヶ月だったと整理できます。

2026年5月の為替相場(ドル/円)の主な数値を整理すると、以下の通りです。
上のグラフを見ると、2026年5月の為替相場は、月前半は156円台で推移した後、月後半にかけて円安方向へ進む展開となりました。
5月1日は156.97円でスタートし、5月6日には156.51円まで下落しました。これが5月の月内安値となっています。
月前半は156円台後半を中心に推移しており、大きな方向感は出にくい状況でした。
しかし、月中以降は徐々に円安方向へ動きます。5月15日には157円台後半まで上昇し、その後も158円台から159円台へと水準を切り上げました。
月末にかけても円安基調は続き、5月28日には159.56円を記録。これが5月の月内高値となりました。
5月29日は159.26円となり、やや円高方向に戻したものの、月初と比べると約2.29円の円安で取引を終えています。
このように2026年5月の為替相場は、月前半は156円台で落ち着いた動きとなった一方、月後半にかけて円安が進行した1ヶ月だったと整理できます。

2026年5月の海外Pt相場(ドル建て)の主な数値を整理すると、以下の通りです。
上のグラフを見ると、2026年5月の海外Pt相場は、月前半に大きく上昇した後、月後半にかけて下落する展開となりました。
5月1日は1,994.6ドル/ozでスタートし、月前半は上昇基調となりました。5月12日には2,141.35ドル/ozまで上昇し、翌5月13日には2,312.05ドル/ozを記録しました。これが5月の月内高値となります。
しかし、月中以降は上値が重くなり、月後半には2,000ドルを下回る水準での取引が続きました。最終営業日の5月29日には1,927.3ドル/ozまで下落し、これが月内安値であり月末価格でもあります。
月初の1,994.6ドル/ozから月末の1,927.3ドル/ozまで、月間では67.3ドルの下落となりました。
このように2026年5月の海外Pt相場は、月前半に2,300ドル台まで上昇したものの、月後半にかけて下落し、最終的には月初を下回って取引を終えた1ヶ月だったと整理できます。
為替は月後半にかけて円安方向へ進みました。通常、円安は国内Pt相場を下支えしやすい要因ですが、5月は海外Pt相場の下落幅が大きく、国内Pt相場も月末にかけて下落する展開となりました。
2026年5月のプラチナ相場は、月前半に大きく上昇した後、月後半にかけて下落する展開となりました。
背景としては、為替介入後の円相場、米国とイランを巡る中東情勢、ホルムズ海峡の通航問題、米CPIの上昇、米長期金利の上昇などが意識された1ヶ月だったといえます。
ここでは、5月のプラチナ相場に影響した主なニュースを整理します。
5月の為替相場は、4月末の為替介入後の水準から始まりました。
4月末には円安が急速に進んだことで、政府・日銀による円買い・ドル売り介入が実施されたと報じられています。その影響もあり、5月1日の為替相場は156.97円でスタートしました。
その後、月前半は156円台を中心に推移していきます。月後半にかけて再び円安方向へ進み、5月29日には159.26円となりました。
国内Pt相場は円建てであるため、為替の影響を受けます。5月後半は海外Pt相場が下落する中で、円安が国内Pt相場を一定程度下支えする要因となりました。
5月前半には、米国とイランが戦争終結に向けた14項目の覚書で合意に近づいていると報じられました。
覚書には、イランの核濃縮停止、対イラン制裁の解除、ホルムズ海峡の自由な航行回復などが含まれていたとされています。
この報道は、中東情勢の緊張緩和につながる材料として意識されました。一方で、イラン側はアメリカの提案を検討中としており、完全な合意には至っていませんでした。
さらに、5月7日にはホルムズ海峡で爆発や交戦があったと報じられました。米中央軍は、米海軍の駆逐艦がホルムズ海峡を通過中に、イラン側からミサイル、ドローン、小型ボートによる攻撃を受け、自衛のために対応したと発表しています。
5月前半は、協議進展への期待が出る一方で、ホルムズ海峡を巡る軍事的な緊張も残っておりました。そのため、プラチナ相場にとっても不安定な材料が重なった時期だったといえます。
5月中旬には、アメリカのインフレ指標も相場材料となりました。
米4月消費者物価指数(CPI)は前年比3.8%上昇となり、前月から伸びが加速しました。エネルギー価格や食品価格の上昇が物価を押し上げたとされています。
インフレが強まると、米金利の高止まりが意識されやすくなります。実際に5月後半には、物価高止まりや金利見通しの変化を背景に、米長期金利の上昇も報じられました。
金利上昇は、ドル建てで取引される貴金属相場にとって重しになりやすい材料です。5月中旬以降は、米CPIの上昇や米長期金利の上昇が、海外Pt相場の上値を抑える要因として意識されたと考えられます。
5月後半に入ると、米国とイランの協議は進展していると報じられました。しかし一方で、合意成立にはなお不透明感が残りました。
トランプ大統領は、イランとの合意を急がない姿勢を示し、合意が成立するまでホルムズ海峡での封鎖措置を維持すると述べています。
また、米中央軍がイラン南部で自衛のための攻撃を実施したとの報道もありました。外交交渉が続く一方で、現場レベルでは軍事的な緊張も残っていたといえます。
その後、月末には米国とイランがホルムズ海峡の航行制限解除や核協議開始を含む暫定合意に達したとの報道もありました。ただし、トランプ大統領はまだ承認しておらず、最終的な合意には不透明感が残る状況でした。
5月のニュースを整理すると、以下のような流れになります。
このように2026年5月は、中東情勢を巡る不透明感と、米インフレ・米金利上昇への警戒が同時に意識された1ヶ月でした。
2026年5月の国内Pt相場は、月前半に12,000円台まで上昇した後、月後半にかけて下落する展開となりました。
ここでは、前回取引日と比べて大きく動いた4日間を日付順に整理し、その背景となったニュースもあわせて確認します。
5月7日は、前回取引日である5月1日から+332円の上昇となりました。
5月前半には、米国とイランが戦争終結に向けた14項目の覚書で合意に近づいていると報じられました。覚書には、イランの核濃縮停止、対イラン制裁の解除、ホルムズ海峡の自由な航行回復などが含まれていたとされています。
中東情勢の緊張緩和への期待が出る一方で、合意の最終成立には不透明感も残っており、プラチナ相場は大きく動きやすい状況だったといえます。
5月12日は、前日比で+590円の大幅上昇となりました。
この上昇により、国内Pt相場は12,000円台に乗せています。月前半の上昇の中でも、特に大きく水準を切り上げた日でした。
5月7日にはホルムズ海峡で爆発や交戦があったと報じられ、米中央軍は、米海軍の駆逐艦がイラン側からミサイル、ドローン、小型ボートによる攻撃を受け、自衛のために対応したと発表しています。
米イラン協議の進展期待がある一方で、ホルムズ海峡を巡る軍事的な緊張も残っていたことが、プラチナ相場の上昇材料として意識された可能性があります。
5月15日は、前日比で−445円の下落となりました。
5月14日に12,172円/gの月内高値をつけた後、翌15日には11,727円/gまで下落しています。月前半に大きく上昇した反動もあり、短期間で調整が入った形です。
また、5月中旬にはアメリカの4月消費者物価指数(CPI)が前年比3.8%上昇となり、前月から伸びが加速したことも報じられました。
インフレが強まると、米金利の高止まりが意識されやすくなります。金利上昇は、ドル建てで取引される貴金属相場にとって重しになりやすいため、月中以降のプラチナ相場にも影響したと考えられます。
5月18日は、前回取引日である5月15日から−448円の下落となりました。
15日に続いて大きく下落したことで、国内Pt相場は11,000円台前半まで水準を切り下げました。5月12日から14日にかけて12,000円台で推移していた相場は、月後半にかけて一気に上値が重くなったことが分かります。
5月中旬以降は、米CPIの上昇に加えて、米長期金利の上昇も意識されました。物価高止まりや金利見通しの変化は、貴金属相場全体の重しになりやすい材料です。
そのため5月18日の下落は、月前半の急上昇後の調整に加え、米インフレや米金利上昇への警戒感が重なった動きだったと整理できます。
5月の大きな変動日を整理すると、
となります。
5月前半は、米国とイランの協議進展期待が出る一方で、ホルムズ海峡を巡る軍事的な緊張も残り、国内Pt相場は12,000円台まで上昇しました。
一方で、月中以降は米CPIの上昇や米長期金利の上昇が意識され、相場の上値は重くなりました。月前半に大きく上昇した反動もあり、5月15日以降は短期間で水準を切り下げる展開となっています。
5月の国内Pt相場は、前半の上昇と後半の下落がはっきり分かれた1ヶ月だったといえるでしょう。
2026年5月のプラチナ相場は、月前半に大きく上昇した後、月後半にかけて下落する展開となりました。
国内Pt相場は、5月14日に12,172円/gの月内高値を記録しましたが、その後は水準を切り下げ、5月29日には11,025円/gまで下落しました。この価格が5月の月内安値であり、月末価格でもあります。
海外Pt相場も同様に、5月13日に2,312.05ドル/ozの月内高値をつけた後、月後半にかけて下落しました。5月29日には1,927.3ドル/ozまで下落し、海外相場も月末に月内安値をつける形となっています。
為替は月後半にかけて円安方向へ進みました。5月1日は156.97円でしたが、5月29日には159.26円となり、月初と比べると円安で取引を終えています。
通常、円安は円建てである国内Pt相場を下支えしやすい要因です。しかし、5月は海外Pt相場の下落幅が大きく、国内Pt相場も月末にかけて下落する展開となりました。
5月は、米国とイランの協議進展への期待が出る一方で、ホルムズ海峡を巡る交戦や封鎖継続など、不透明感も残る1ヶ月でした。
また、米CPIの上昇や米長期金利の上昇も、ドル建てで取引される貴金属相場の重しとして意識されました。
2026年5月のプラチナ相場は、月前半に強く上昇したものの、月後半には海外Pt相場を中心に下落圧力が強まり、国内・海外ともに月末安値で取引を終えた1ヶ月だったと整理できます。