

2026.10.09
2026年9月のポケモンカード市場では、9月中旬頃から相場下落が強まる動きが見られました。
高額カードでも大きく相場を下げたものがある一方、「30th celebration」のRGBレアのように発売後も相場を伸ばしたカードも見られます。
本記事では、風船ゲンガー、ブラッキーVMAX HR、ゴッホピカチュウ、ピカチュウex、ビクティニ BWR争奪戦プロモ、30th celebration収録カードの相場推移を紹介しながら、2026年9月のポケモンカード市場を振り返ります。

収録:ファントムゲート
発売日:2014年9月13日
カード番号:XY4 090/088
対象:初版・PSA10
価格推移:2026年9月30日時点
PSA10:1,200,000円
PSA10認定枚数:929枚
ゲンガーEX SR、通称「風船ゲンガー」のPSA10は、7月末の急騰後、8月から9月にかけて大きく相場を下げました。
2026年7月31日時点では1,800,000円まで上昇していましたが、8月24日時点では1,600,000円、9月30日時点では1,200,000円まで下落しています。
7月31日の1,800,000円と比較すると、9月末までの下落率は約33%です。
期間ごとに見ると、7月31日から8月24日までは約11%の下落でしたが、8月24日から9月30日までは約25%下落しており、9月に入ってから下落が大きく進みました。
また、7月2日時点の相場は1,150,000円だったため、9月末の1,200,000円は、7月末の急騰前に近い水準まで戻った形となっています。
風船ゲンガーは、2025年4月時点では290,000円前後でしたが、その後長期的に相場を伸ばし、2026年7月末には1,800,000円まで上昇しました。
7月末の急騰後は調整が続き、9月末には1,200,000円まで下落しましたが、それでも2025年の相場と比較すると依然として高い水準です。
今後は、7月初旬から9月末にかけて見られた115万〜120万円前後の価格帯で相場が下げ止まるのか、それとも9月の下落がさらに続くのかが注目されます。

収録:イーブイヒーローズ
発売日:2021年5月28日
カード番号:S6a 095/069
対象:PSA10
価格推移:2026年9月30日時点
PSA10:550,000円
PSA10認定枚数:7,745枚
ブラッキーVMAX HR PSA10は、9月に大きく相場を下げました。
2026年8月21日時点では880,000円前後で取引されていましたが、9月24日には600,000円、9月30日には550,000円まで下落しています。
8月21日の880,000円と比較すると、9月末までの下落率は約38%です。
特に9月後半の下落が大きく、9月24日から9月30日のわずか6日間でも、600,000円から550,000円まで約8%下落しています。
ブラッキーVMAX HRは、2025年から2026年前半にかけて長期的な上昇を続けており、2026年5月には830,000円、8月には880,000円まで相場を伸ばしていました。
しかし9月に入ると、その上昇基調から一転して大きな調整局面となっています。
ブラッキーVMAX HR PSA10は、2025年末の520,000円前後から2026年にかけて大きく上昇し、8月には880,000円まで上昇しました。
9月末には550,000円まで下落しましたが、2025年末の相場と比較すると、まだやや高い水準にあります。
今後は、50万〜60万円前後の価格帯で下げ止まるのか、それとも9月の下落がさらに続くのかが注目されます。
また、ここまで短期間で大きく下落したことで、今後の売買量や出品数がどのように変化するかも確認していきたいところです。

配布:Van Gogh Museum × Pokémon コラボプロモ
配布年:2023年
カード名:Pikachu with Grey Felt Hat
カード番号:SVP 085
対象:PSA10
価格推移:2026年9月30日時点
PSA10:400,000円
PSA10認定枚数:50,332枚
ゴッホピカチュウ PSA10は、9月に入って大きく相場を下げました。
2026年8月1日時点では500,000円、9月1日時点でも500,000円前後で推移しており、夏場は比較的安定した相場となっていました。
しかし、その後は相場が下落し、9月30日時点では400,000円まで下落しています。
9月1日の500,000円と比較すると、1か月での下落率は約20%です。
また、2026年5月には570,000円まで上昇していたため、直近高値と比較すると9月末までに約30%下落したことになります。
7月から9月初旬までは49万〜50万円前後で比較的安定していたことを考えると、9月後半に相場の動きが大きく変化した形です。
ゴッホピカチュウ PSA10は、2024年から2026年前半にかけて長期的に大きく相場を伸ばしてきました。
2024年初頭には3万〜4万円台で取引されていましたが、2026年5月には570,000円まで上昇しており、長期的には依然として非常に高い水準にあります。
一方、9月末には400,000円まで下落しており、これまで安定していた50万円前後の価格帯を明確に下回りました。
今後は、40万円前後で相場が下げ止まるのか、それともさらに調整が進むのかが注目されます。
また、海外需要の影響を受けやすいカードでもあるため、国内相場だけでなく海外での取引動向も引き続き確認していきたいところです。

収録:スタートデッキ100 バトルコレクション
発売日:2025年12月19日
カード番号:764/742
対象:未鑑定品・PSA10
価格推移:2026年9月30日時点
未鑑定品:75,000円
PSA10:195,000円
PSA10認定枚数:8,159枚
ピカチュウexは、9月も未鑑定品・PSA10ともに大きく相場を下げました。
2026年8月24日時点では、未鑑定品が130,000円、PSA10が310,000円でしたが、9月30日時点では未鑑定品75,000円、PSA10 195,000円まで下落しています。
8月24日と比較すると、
となっており、どちらも1か月ほどで大きく相場を落としました。
特に未鑑定品は、9月26日時点では95,000円でしたが、わずか4日後の9月30日には75,000円まで下落しており、9月末にかけても下落の勢いが続いています。
また、PSA10認定枚数は8月24日の6,492枚から9月30日には8,159枚まで増加しており、約1か月で1,667枚増加しました。
ピカチュウexは、2026年4月から5月頃に未鑑定品が300,000円、PSA10が670,000円まで上昇していました。
しかし、その後は下落が続き、9月末時点では未鑑定品75,000円、PSA10 195,000円まで相場を落としています。
直近高値と比較すると、未鑑定品は約75%、PSA10は約71%下落しており、半年足らずで相場が大きく変化しました。
また、PSA10認定枚数も引き続き増加しているため、今後は認定枚数の増加ペースが落ち着くかどうかも重要なポイントになりそうです。
今後は、PSA10が20万円前後、未鑑定品が7万〜8万円前後の価格帯で下げ止まるのか、それともさらに下落が続くのか注目されます。

配布:ビクティニBWR争奪戦 上位賞
配布開始:2025年6月
カード番号:288/SV-P
対象:未開封品・PSA10
ビクティニBWR争奪戦は、「ブラックボルト」「ホワイトフレア」を使用したデッキ構築戦として開催され、上位賞としてプロモカード「ビクティニ」が配布されました。
価格推移:2026年9月30日時点
未開封品:100,000円
PSA10:230,000円
PSA10認定枚数:3,698枚
ビクティニ BWR争奪戦プロモは、9月前半まで相場を伸ばしていましたが、中旬にPSA10が大きく下落しました。
2026年7月9日時点では、未開封品が87,000円、PSA10が235,000円でしたが、9月7日には未開封品100,000円、PSA10 298,000円まで上昇しています。
しかし、PSA10はその後急落し、9月17日には220,000円まで下落しました。
9月7日の298,000円と比較すると、わずか10日間で約26%の下落となります。
その後はやや持ち直し、9月30日時点では230,000円まで回復しましたが、9月7日の高値と比較すると依然として約23%低い水準です。
一方、未開封品は9月7日、9月30日ともに100,000円となっており、PSA10ほど大きな値動きは見られませんでした。
ビクティニ BWR争奪戦プロモは、2025年末頃には未開封品が65,000円前後、PSA10が135,000円前後まで下落していましたが、2026年に入ってから再び相場を伸ばしました。
特にPSA10は、2026年3月の170,000円から9月上旬には298,000円まで上昇しており、短期間で大きく相場を伸ばしていました。
しかし、9月中旬にはその上昇分の一部を短期間で失っており、相場の変動が非常に大きくなっています。
今後は、PSA10が22万〜23万円前後で相場を維持できるのか、再び30万円前後を目指す動きとなるのかが注目されます。
また、未開封品が10万円前後を維持しているため、今後PSA10と未開封品の価格差が再び広がっていくのかについても確認していきたいところです。

収録:30th CELEBRATION
発売日:2026年9月16日
パック型番:M6a
主な対象カード:
「30th CELEBRATION」は、ポケモンカードゲーム30周年を記念して2026年9月16日に発売された拡張パックです。RGBレアのミュウ3種は、赤・緑・青をモチーフとした特別なカードとなっています。
価格推移:2026年9月30日時点
「30th CELEBRATION」では、発売後の約2週間でカードによって大きく異なる値動きが見られました。
特に強い動きを見せたのが、RGBレアのミュウ3種です。
9月18日から9月30日までの相場は、
となっており、3種類すべてで発売直後より相場を伸ばしています。
一方、リザードン30thとルギア30thは反対の動きとなりました。
同じ「30th CELEBRATION」の収録カードでも、RGBレアのミュウ3種には需要が集まる一方、その他の高額カードでは発売直後から相場を下げる動きが見られました。
発売からまだ日が浅いため、今後も相場が大きく変動する可能性があります。
特にRGBレアのミュウは、発売直後から他の収録カードと大きな価格差がついており、9月末時点でもさらに相場を伸ばしています。
一方、リザードン30thやルギア30thは発売後に20%前後下落しており、初動価格から相場調整が進んでいます。
今後は、RGBレア3種の高額相場が維持されるのか、またリザードン・ルギアを含むその他の収録カードがどの価格帯で落ち着くのかが注目されます。
発売直後のカードは短期間で相場が大きく変化することも多いため、引き続き取引価格や市場への流通量を確認していきたいところです。
2026年9月のポケモンカード市場では、月前半までは比較的高値を維持していたカードにも、9月中旬以降から大きな下落が広がりました。
今回取り上げた風船ゲンガーやブラッキーVMAX HR、ゴッホピカチュウなど、これまで高値圏で推移していた人気カードでも短期間に大きく相場を下げています。
一方で、30th celebrationのRGBレアのように発売後も相場を伸ばしたカードもあり、すべてのカードが同じように下落したわけではありません。
2026年9月の相場で特に印象的だったのは、9月中旬頃を境に多くのカードで下落が強まったことです。
その要因の一つとして考えられるのが、「30th celebration」の発売です。
30th celebrationの発売は以前から、2026年のポケモンカード市場における一つの節目として意識されており、それまで上昇していたカードを保有していた人の中には、このタイミングで利益確定を考えていた人も多かった可能性があります。
実際、発売時期と重なる9月中旬以降には、それまで高値圏を維持していたカードでも売りが増え、相場を下回る価格での取引が目立つようになりました。
相場より低い価格での取引が増えると、その価格を参考に新たな出品価格も下がりやすくなります。結果として、利益確定の売りが相場下落をさらに加速させた可能性があります。
風船ゲンガーやブラッキーVMAX HR、ゴッホピカチュウ、ビクティニなど、特徴の異なる複数の高額カードが同じ時期に大きく下落していることからも、30th celebrationの発売が市場心理の転換点の一つになった可能性はありそうです。
比較的新しいカードでは、PSA10認定枚数の増加も相場を見るうえで重要なポイントです。
ピカチュウexのPSA10認定枚数は、8月24日の6,492枚から9月30日には8,159枚まで増加しており、約1か月で1,667枚増加しました。
同期間にPSA10相場は310,000円から195,000円まで下落しており、約37%の下落となっています。
認定枚数が短期間で大きく増加するカードでは、市場への流通量も増えやすいため、価格だけでなく認定枚数の推移も合わせて確認することが重要です。
特に比較的新しいカードでは、今後もPSA10認定枚数の増加ペースが相場にどのような影響を与えるのか注目していく必要があります。
9月は下落するカードが多く見られましたが、すべてのカードが同じように値下がりしたわけではありません。
30th celebrationでは、9月18日から9月30日にかけてRGBレアのミュウ3種がすべて上昇しました。
一方で、同じ商品に収録されているリザードン30thやルギア30thは20%前後下落しており、発売直後からカードごとに大きな価格差が生まれています。
また、ビクティニ BWR争奪戦プロモPSA10は、9月7日に298,000円まで上昇した後、9月17日には220,000円まで急落しましたが、月末には230,000円までやや持ち直しています。
このように、市場全体が弱い局面でも、希少性や人気、流通量などによってカードごとの値動きには大きな差があります。
今後も「ポケモンカード市場全体が上昇している・下落している」という見方だけではなく、個別カードの需給を確認することがより重要になりそうです。
2026年9月は、30th celebrationの発売を境に市場全体の雰囲気が大きく変化した1か月となりました。
今後は、9月後半から続く下落がどこで落ち着くのか、またカードごとの強弱がどのように変化していくのか引き続き注目していきたいと思います。
9月のように相場変動が大きい時期は、数週間前と現在で査定額が変わることもあります。
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